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トランプの大統領令、真の狙い。そして中国が中東全域を制覇する=高島康司

米国の孤立主義への転換を如実に表すトランプの大統領令

このように見ると、(1)NSCからの国家情報局と米軍の排除、(2)中東7カ国からの入国禁止という、一見混乱して見えるトランプの2つの大統領令は、ある方向で連動していることがよく分かる。中東全域は、アメリカの国益追求のために、CIAが秘密工作を展開してきた地域である。

今回の大統領令で、安全保障の最高意思決定機関であるNSCから、国家情報局もろともCIAと米軍が排除された意味はあまりに大きい。NSCでアメリカの安全保障政策を主導する立場にあったCIAは、トランプが指名したスティーブン・バノンとマイケル・フリンという2人の強力な反グローバリストの配下におかれる。

彼らは、アメリカが世界のあらゆる地域にコミットすることにはとても否定的な、孤立主義者だ。反米感情がいま以上に高まる中東で、CIAがこれまで通りの工作を行うことを彼らが認可するとは思えない。

もともとCIAと米軍が道具として作ったISを、ロシアと強力して壊滅するとしたトランプ政権の政策は、この孤立主義への転換を如実に表している。

トランプがこの2つの大統領令への署名を、このような結果を予期して意図的に行ったのかどうかは定かではないが、少なくともその可能性はあるだろう。このようにしてトランプ政権は、世界のあらゆる地域で反米感情を高めながら、とりあえずは世界へのコミットメントを大幅に減らす方向に動くことは間違いない。

これからさらに強烈な大統領令が出され、この方向は強化されることだろう。注視しなければならない。

CIAの逆襲

一方、このような状況をCIAが黙認しているはずはないと見た方がよい。事実、すでにCIAはトランプ大統領とフリン安全保障担当補佐官のすべての電話を盗聴しており、その記録を握っていると言われている。これは多くの記事にすでに出ている。

トランプらは、すでに政権に就く前からロシアと活発にコミュニケーションしていたという。CIAはこの会話記録をすでに掌握している。時期が来れば、これをすべて暴露するとしている。

他方トランプは、これに対する対抗処置として、2001年の911同時多発テロにおけるCIAの関与の事実をすでに持っているといわれている。これを暴露してCIAを追い詰める戦略だともいわれる。

このように、トランプ政権とCIAの熾烈なバトルは水面下で激しさを増し、続いている。どうなるだろうか?
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※本記事は、未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ 2017年2月3日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ(2017年2月3日号)より一部抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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