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杞憂に終わる「ダウ暴落」イエレン利上げで米国株式市場が死なない理由=江守哲

「そろそろ米国も危ない」という不安に対する、もう1つの見方

一方、景気サイクルから見ると、どうでしょうか。

以前にも解説したように、米国の過去3回の景気拡大局面の平均は95カ月です。現在、今月が終わると93カ月になります。このように考えると、「そろそろ米国も危ない」との発想になりそうです。

しかし、ITバブルのときの景気拡大局面は120カ月続きました。このように考えると、そろそろ終わりと考えるのもリスクといえます。120カ月の景気拡大を現在に当てはめると、2019年央までは大丈夫ということになります。

このように考えると、次の大統領選の直前まで好景気が続くかもしれませんね。

過去の景気拡大局面の終了は、何かしらのバブルの破裂が原因でした。商業用不動産バブルITバブル不動産バブルが過去3回のバブルでした。そして、今回はどのようなバブルが発生しているのでしょうか。

一部には商業用不動産バブルとの声もあります。住宅市場も堅調なようです。総合すると、やはり不動産ということになるのかもしれません。

ITバブルのような新しいイノベーションをきっかけとしたバブルはまだ見えていませんので、今後このようなバブルが発生する際には注意が必要です。この点だけはよく見ていくようにしたいところです。

ショートカバーは上げ相場の燃料

米国株は割高と考え、空売りしたヘッジファンドが軒並み損失を出しています。いまはそのような相場です。彼らのような弱気筋が考え方を変え、強気に転じてから買い終わるまで、上昇相場は続くといえそうです。

それにしても、「暴落する」と繰り返す市場関係者の声は、聞き飽きましたね。彼らはいつもそのように言っています。いつかは当たるのかもしれませんが、あてっこをしても仕方がありません。

さらに言えば、彼らは空売りをしているのでしょうか。もちろん、しているはずがありません。所詮、評論家です。彼らが言っているように暴落を期待して空売りしていたら、いまごろ大変なことになっていることは言うまでもありません。

彼らのような発言を真に受けていると、真の運用などできません。その点だけはぜひ理解しておいていただきたいと思います。

そして、万が一暴落した場合には、押し目買いをするだけです。

最後に、3月のダウ平均の想定レンジも入れておきます。想定通りに動いています。

【ダウ平均株価:2017年の想定レンジ】

強気シナリオ19310ドル~23185ドル(17年末22870ドル)/弱気シナリオ16050ドル~20195ドル(17年末17850ドル)

【ダウ平均株価:3月の想定レンジ】

強気シナリオ19880ドル~21250ドル/弱気シナリオ18410ドル~20015ドル

Next: 東京株式市場~上値追いには材料不足、日銀会合にも期待できず

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