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大富豪のサウジ王子たちがホテルに監禁。死者まで出した汚職摘発の真相

1日で200人以上を逮捕拘束

Alwaleed bin Talal王子については、その拘束された状況がわかっている。

家族の知人の話によると11月4日未明、砂漠で寝ていたそうだ。そこへ王立裁判所から召喚命令が来て、首都リヤドに戻ったところ、彼の警護隊は武装解除され、携帯電話は押収されて、ホテルに監禁された。

その後の24時間、200人以上が逮捕拘束されたのだ。

この中には、前国王の息子であり国内治安等を担当する国家国家警備隊司令官 Mutaib bin Abdullaha王子や多くの王子たち、ビジネスマン、政府高官らが含まれている。

リッツ監獄ホテル内ではテレビは視聴でき、ルームサービスも頼むことができた。しかし、パソコンや携帯電話などは取り上げられたという。

当然、家族や親族はパニック状態となった。拘束された者たちが所有する企業の関係者は、先行きが見通せぬまま、営業を続けるための緊急計画を立てた。

拘束された者たちは、監視下の元で家族に短い電話をかけることができた。多くは弁護士との接見が許されなかったが、 有名な資産家Alwaleed王子は毎週、複数のマネージャーと会話ができたようだ。

1月までは誰とも接触ができなかったが、BBCが「牢獄のごとき狭い部屋に閉じ込められている」と報道したために、ホテル内でロイターの記者のインタビューが許された。

げっそりと痩せてヒゲが伸びたAlwaleed王子は、「丁寧な扱いで安心している。誤解があったが、今では誤解も解けた」と記者に語り、数時間後には釈放された。

しかし側近の話では、王子と政府の間にどのような合意がなされたのか、全くわからないそうだ。

眠らせずに署名を強要か

医者及び米国の役人の話によると、ホテル拘束の最初の段階では17人の拘束者が拷問による負傷で治療が必要となったようだ。

また親族の話では、拘束者は眠らせて貰えず、拷問で尋問し、無理矢理に書類に署名させたそうだ。

拷問があったという証拠はあまり多くは出てきていないが、欧米の政府二カ国は、その報告は信頼できるとしている。

拷問の例としては、サウジアラビアの軍人、Ali al-Qahtani少将が拘束中に死亡している。Ali al-Qahtani少将の遺体を見た目撃者は、遺体は首が折れて曲がっており、内出血の痣ができており、遺体は膨れ上がっていたそうで、拷問の痕があったと証言している。医者及び一般人の証言では、火傷の跡があったとも言っている。

Next: 「拷問報道は真っ赤は嘘」というサウジ政府。死者の公表もされていない…

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