アジアの観光客が購入する人気商品は日本で親しまれているロングセラー商品が多く、のど薬の「龍角散」や、かゆみ止めの「ムヒ」のほか、白髪染めの「ビゲン」なども人気があります。上場企業では「わかもと製薬」<4512>の胃腸薬「強力わかもと」も定番です。
最近は、コンビニの化粧品も人気で、「セブン&アイ」<3382>と「ファンケル」<4921>が共同開発した「ボタニカルフォース」や「ファミリーマート」<8028>と「花王」<4452>傘下のカネボウのコラボレーションによるコスメmfcなどもアジア人の肌に合うということで好評です。
多言語で飲食店情報を提供する「ぐるなび」<2440>は外国人も利用しており、傘下に近畿日本ツーリストとクラブツーリズムを有する「KNT」<9726>は中国の大手旅行サイトと提携、長崎県のハウステンボス運営の「HIS」<9603>は「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録で注目度が高まっています。
宿泊予約サービスの「一休」<2450>、訪日外国人の富士山人気旺盛で「富士急行」<9010>、高級ホテルの代表格で高稼働の「帝国ホテル」<9708>、椿山荘・太閤園を擁する「藤田観光」<9722>。
小売では、百貨店首位の「三越伊勢丹」<3099>、大丸と松坂屋が統合の「Jフロント」<3086>、銀座の老舗百貨店の「松屋」<8237>、訪日外国人にも人気の「ドンキホーテHD」<7532>、家電量販大手の「ビックカメラ」<3048>。
ドラッグストア首位の「マツモトキヨシHD」<3088>、宝飾4℃の「ヨンドシーHD」<8008>、化粧品の「資生堂」<4911>、インバウンド需要も追い風の「コーセー」<4922>、消炎鎮痛剤「アンメルツ」や液体絆創膏「サカムケア」が中国人に大人気の「小林製薬」<4967>……等々、関連銘柄として知っておきたいところです。
『ハロー!株式』(2015年7月25日号)より一部抜粋
※太字はマネーボイス編集部による