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日本が認めたくない米朝会談の成功で、米国株は2019年半ばまでのバブルへ向かう=江守哲

すべては米国中心に回っている

この会談は歴史に長く刻まれるでしょう。それだけの大きな出来事だったといえます。

この数年間、我々は後世の歴史の教科書に残るであろう出来事に遭遇しています。英国のEU離脱やトランプ大統領の誕生、米朝首脳会談などはまさにその典型です。このような激動の国際情勢の中で、我々がすべきことは、それぞれの事象の真の意味を正しく理解することです。

繰り返すように、すべては米国が中心に回っています。中国でもロシアでも、EUでも日本でもありません。この事実をよく理解しておくことが肝要です。

理解していれば、これまでメルマガで書いてきたことの意味と市場動向に関する解説、市場の読みが理解いただけるのではないかと思います。

「米国が何を考え、どうしたいのか」。市場取引でも、この基本的な考え方は同じです。私はこれから世の中がうまく回っていくと信じてます。

ですので、市場におけるリスクも大きくないと考えています。

米国株は絶好調

さて、米国株はハイテク株が引き続き堅調です。主要ハイテク株は高値を更新しています。これまで注目してきたNetflixやAmazon、NVIDIAも堅調です。最近はTwitterが堅調です。トランプ効果ではないでしょうが、これまで低迷していた株価が急激に上げてきています。

2020年までは米国株の上昇が続き、特にハイテク株が上げていくとしてきました。ここまで考え方をまったく変えずに貫くことができたことは、本当に良かったと思います。

考え方はシンプルです。世界の構図が変わる中、ビジネスサイクル的に今はハイテク企業が優位です。とにかく、収益が上がっています。いまのところ、問題はないでしょう。

今週は以下の点を最も強調しておきたいと思います。

米国の景気指標は相変わらずの好調さです。インフレ指標も上がってきました。程よいペースでのインフレ率の上昇は、株高には最高の下支え材料です。

イールドスプレッドは0.37%前後ですが、株価がピークアウトする原因となる「ゼロ」の水準には距離があります。ゼロに近づく過程で、株価は最後の上昇を見せるでしょう。

株価のピークは「2019年半ば」

もっとも、それにはまだ1年程度あります。重要なことは、「過去のサイクル」です。過去の米国債と世界株価のピークのタイムラグは「平均3年」です。

今回の米国債のピークは16年6月でしたので、そこから3年に相当する「19年半ば」が株価のピークになる可能性が高いといえます。これまで、「19年半ばが株価のピークになる」と言い続けてきた根拠はここにあります。ここで、米国株の17年間の長期上昇相場の前半が終わることになります。

それまでは、やはりハイテク株中心に投資したいところです。

Next: 「王道銘柄」を中心にすれば当面は安泰。今後の展望は?

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