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「理論株価」で見た日経平均はすでに底値圏=2014年初~8/25最新データ分析

2014年初から8月25日までの日経平均と理論株価の推移

日経平均は先週半ばから様相を一変

下図は、2014年初から8月25日までの日経平均と理論株価の推移を示したものです。

日経平均と理論株価の推移 ─2014.1.6~2015.8.25─

日経平均と理論株価の推移 ─2014.1.6~2015.8.25─

青色が日経平均、赤色が理論株価を示します。日経平均は今年初からほぼ一貫して理論株価を上回ってきましたが、先週の半ばに急落して状況は一変、24日に理論株価を下回り、25日はさらに大きく下回りました。

下表はこうした動きを先週始めから25日まで数表で一覧したものです。日経平均と理論株価、そして日経平均が理論株価とどの程度かい離したかを率で示しています。

日経平均・理論株価とかい離率 ─2015.8.17~2015.8.25─

日経平均・理論株価とかい離率 ─2015.8.17~2015.8.25─

かい離率を見ると、先週初めには日経平均は理論株価を5%以上上回っていたのが、週末の600円近い急落によってほぼ理論株価に並び、さらに24日、25日の1,600円余りの大幅な下落によって理論株価を7%近く下回ることになりました。

長期的には日経平均は理論株価に収斂

下図はこうしたかい離率の動きをより長期で見たものです。

2014年初から今年の8月25日までのかい離率と、この間のかい離率の平均、そして平均的な変動の幅を示しています。

図の中央にある赤い線はこの間のかい離率の平均で0.28%とほぼゼロになっています。上の図からも見られるように日経平均は理論株価をはさんで上下に変動していますので、かい離率はプラス、マイナスに振れていますが、平均がほぼゼロになるということはある程度の期間をとると日経平均は理論株価に収斂することを示しています。

かい離率の推移と変動平均(1倍と2倍)の範囲 ─2014.1.6~2015.8.25─

かい離率の推移と変動平均(1倍と2倍)の範囲 ─2014.1.6~2015.8.25─

平均値をはさんで上下にある紺色の線はかい離率の変動の平均幅を示します。かい離率の変動の平均は4.8%でしたので、上側の線は5.1%、下側の線は-4.5%になります。かい離率は平均的にこの青い線で挟まれた範囲で変動していることが分かります。

さらに青い線の外側にある茶色の線は、変動幅をもう一段広げて2倍にした場合の位置を示します。かい離率はこの2倍の範囲を超えることはほとんどありません。上側の線は9.9%、下側の線は-9.3%となります。

ちなみに紺色の線の範囲内には全体のかい離率の63%が、茶色の線の範囲内には93%が収まっています。

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