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「理論株価」で見た日経平均はすでに底値圏=2014年初~8/25最新データ分析

大幅な業績下方修正や円高がなければ日経平均は底値圏

さて、以上のことから次のように日経平均の相場観を捉えることができます。

  1. 日経平均が平均変動幅の範囲内に位置する:妥当な範囲にあり静観する
  2. 日経平均が平均変動幅と2倍の変動幅の間に位置する:注意領域にあり警戒が必要
  3. 日経平均が2倍の変動幅の外側に位置する:危険領域にあり臨戦態勢をとる

下図は日経平均と平均変動幅に対応する理論値、および変動幅の2倍に対応する下側の理論値を示したものです。

日経平均の妥当範囲と変動の下限 -2014.1.6~2015.8.25-

日経平均の妥当範囲と変動の下限 -2014.1.6~2015.8.25-

日経平均は紺色、妥当範囲の上側の理論値は赤色、妥当範囲の下側は緑色、そして平均変動幅の2倍の下側、つまり日経平均の変動の下限と見なせる理論値は紫色の線で示しています。

図から、日経平均は2014年中はしばしば妥当範囲の下側(緑色の線)を下回りましたが、変動の下限である紫色の線に近づく度に反転して上昇する傾向があることが見て取れます。

2015年に入ると前半は妥当範囲内で推移していましたが、5月以降は妥当範囲の上側に張り付く状態が続き、先週に至って一気に妥当範囲の下側(緑色の線)を貫いて変動の下限に接近しました。

これを上の基準をもとに投資判断に置き換えてみると、2014年中はしばしば買い出動の機会があり、2015年に入り前半は静観を維持、5月以降は注意領域に踏み出すギリギリの位置にあり警戒を怠らず、ということになります。

ここで、8月25日時点の変動の下限は1万7377円でしたので、日経平均の終値1万7806円はほぼ変動の下限に達していたことが分かります。

これまでの動きから日経平均が変動の下限に達すれば反発に転ずると想定できますので、今後、業績の大幅な下方修正、あるいは急激な円高の局面によって理論株価が下落しなければ日経平均は底値圏にあると言えそうです。

筆者プロフィール:日暮昭
日本経済新聞社でデータベースに基づく証券分析サービスの開発に従事。ポートフォリオ分析システム、各種の日経株価指数、年金評価サービスの開発を担当。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。統計を用いた客観的な投資判断のための市場・銘柄分析を得意とする。

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投資の視点』(2015年8月26日号)より一部抜粋

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