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遠のいた9月の利上げ。しかし、不安心理を払拭するためには利上げはすべき=山崎和邦

アメリカの利上げの時期について、世界中で議論されています。当初、有力と言われていたのは9月ですが、昨今の世界同時株安を受け、「利上げに踏み切れないのでは」、「先送りされるのでは」という見方が広まっています。そんな中、投資歴54年、BS12『マーケット・アナライズ』でお馴染みの山崎和邦氏は、「利上げは遠のいた。しかし0.125%でもいいから利上げした方がいい」と語ります。

不安心理を払拭するためにも利上げはすべき

通貨切り下げで明るみに出た中国経済の急激な減速

世界3大経済国の首領が3人とも賞味期限切れだ。NYは既報で述べたとおり、大デッドクロスを果たして大天井を付けたし、中国は米国に迫るということが大夢想にすぎなかったということを自らバラシてしまったし、「安倍内閣支持率のピークアウトはアベノミクス相場のピークアウトの可能性あり」と既報で述べたとおり、一旦は終わっていると見ていいだろう。そうなると欧州しかないが、これまた頼りない連携体である。

「この大相場の最大のリスクはNYにあり」と既報で何度も言ってきたが、その淵源が中国経済にありとは、迂闊にも無視してきたのは筆者の大きな迂闊さであった。

筆者は、もともと中国を全く信用してなかったから、脳裡になかったのであろう。そこから来る迂闊さだった。だが、いまでも信用していない。13億人いるという強みは事実だろうが、かの国が何年か後には、経済も軍事もアメリカに追いつくなんていうのは夢想も夢想、大夢想でと言うべきであろう。

中国株の時価総額は、中国3市場合計で日本の3倍あるが、株が自国GDPの3倍もあったということ自体が異常中の異常だったから、筆者はハナから本気にしてなかった。それが迂闊であった。だが、今回の中国発の激震は株価暴落ではなく、通貨切り下げを3回やったことでバレてしまった経済の急激減速であろう。

こうなると9月予想の米利上げは今年中はないという憶測が支配的になろう。本当は0.25%利上げしなくも、その半分の0.125%でもいいから利上げした方がいいと筆者は思っている。

そうすれば「やはりアメリカ経済は良いのだ」という強力なメッセージになる。不安心理は現実に出てしまえば吹っ切れる。お化けは同じ顔で二度出ないから落ち着く。

ユダヤのDNAを持つ、おカネのプロたるイエレンさんは、そのくらいのことを考えるかもしれない。が、9月利上げは遠のいた。

米FOMCでイエレンは何かを言わねばならない

26日(火)のNYが600ドルも大幅に上げたのは発表された経済指標が良かったからだ。
何度も言う通り利上げは「もろ刃の剣」として効いてくる。だから早くやった方がいい。伸ばせば途上国の不安心理を引きずるだけだ。いずれにしても9月16、17日は米FOMCがある。イエレンは何かを言わねばならない。いまごろ、学者としては自分より上だった副議長と悩み相談している最中だろう。

若林栄四さんは「日本は12,500円、NYは6,000ドル」というし、長谷川慶太郎さんは「25,000円」と言ったり書いたりするし、澤上さんは「本物の長期相場がやってくる」と言ったり書いたりするが、誰が何を云おうと自由である。澤上さん以外は言動一致か否かも分からない。

山崎和邦 週報『投機の流儀』』(2015年8月30日号)より一部抜粋
※太字はマネーボイス編集部による

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大学院教授(金融論、日本経済特殊講義)は世を忍ぶ仮の姿。その実態は投資歴54年の現役投資家。前半は野村證券で投資家の資金運用。後半は、自己資金で金融資産を構築。さらに、現在は現役投資家、かつ「研究者」として大学院で講義。2007年7月24日「日本株は大天井」、2009年3月14日「買い方にとっては絶好のバーゲンセールになる」と予言。日経平均株価を18000円でピークと予想し、7000円で買い戻せと、見通すことができた秘密は? その答えは、このメルマガ「投機の流儀」を読めば分かります。

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