チャートでは上昇に見える場面だが…
4月2日以降、NYダウは、上値、下値を切り下げて、上昇の流れを作っています。6月28日以降は、上昇が勢いづいていて、2万6,616ドルを目指す流れへ入っている可能性があると見ることもできる値動きとなっています。
チャートだけを見ていると、上昇する可能性を考えておく必要のある場面です。
一方で、前述した長期の予測の基準にしている見方を優先するなら、今後の価格が2万6,616ドルを目指す動きにならないわけですから、その前の戻り高値である2月27日の高値2万5,800ドル付近で上値を抑えられるという見方が有力になります。
私の中の優先順位は、2万5,800ドル付近で上値を抑えられるという動きになります。そのため、8月27日以降は、下降の流れへ入る準備の動きになるという見方になります。
このことを他人に話す場合、2万5,800ドル付近で上値を抑えられるか否かについて、まったく根拠を示すことができません。先のことなど、結果でしかわからないからです。27日以降、NYダウが下がり始めて、もしかしたら、下げるかもしれないという展開をシナリオの1つに加える程度の提案しかできないのです。
少額の投資家が利益を出すには、何を信じるのかという柱になるものを持つしかありません。しかし、そこに手持ちのお金の増減が加わると、長期的な予測など関係なくなり、目先の投資金額の増減にはらはらどきどきしだします。
今回のようなケースでは、株価が下がると推測しているなら、損失が膨らみやすい状況になっているため、本年が2万6,616ドルを越えることもあるのではと疑いたくなります。
どこまで信じて、勇気を持った売りを入れることができるかが、勝敗を決します。
10月までに安値2万3,344ドル近くまで下げる?
1年間の展開の予測は、日柄を経過するごとにシナリオが絞られ、精度が高くなります。
本年が弱気パターンの年になる場合、NYダウは、2万6,616ドルを越える展開にはならず、10月頃までの期間で、最低でも4月の安値2万3,344ドル近くまで下げるという見方が有力です。
2月27日~4月2日までと同程度の期間で、同程度の値幅の下げになる展開が最も緩やかな動きということになります。
だとすれば、本年が弱気パターンの年になる場合、残された展開は限られています。
8月27日から下げの流れを作るか、週明け後に8月21日の高値2万5,888ドルを越えたとしても、すぐに上値を抑えられる動きになると考えられます。
目先の価格が一段高となれば、それだけ、上値を抑えられる動き方が急激になると推測できます。
日経平均が年内に18000円以下を目指す展開は1つだけ
日経平均株価が日柄と値幅の大きな動きになる場合、当然ですが、日経平均株価だけが勝手に動き出すわけではありません。当然、ドル・円、NYダウのどちらか、または両方が日経平均株価の流れを誘導するような動きとなり――
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NY金期近が底値をつけたと判断できる理由
以前より、NY金期近は、長期の上昇局面へ入り、2011年9月の高値1911.6ドルを目指す動きへ入っている可能性があると書いてきました。本年は、想定の通りの下値堅い展開になりませんでしたが、まだ、長期的な上昇局面の途中だという見方ができる状況です。強気の見方が正しければ――
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※本記事は有料メルマガ『少額投資家のための売買戦略』2018年8月26日号を一部抜粋・再構成したものです。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。今月配信済みバックナンバーや本記事で割愛した全文(NY金の展望、日経平均の今後のシナリオ)もすぐ読めます。
『『少額投資家のための売買戦略』』(2018年8月26日号)より一部抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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値動きには理由があります。一般的に言われているような確率や、需給の変化を見るだけでは、先のことなどわかりません。確率論や、統計データ分析をやりつくし、挫折を味わった経験があるからこそ、理解できた値動きの本質を書いてゆきます。