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日銀、FOMCの声明は出揃った。シルバーウィーク後は米国市場の反応に注目

注目のFOMCでは利上げ見送りで先行きに不透明感を残す格好

9月14日週を振り返り

今週の株式相場は、持ち直しの動きが見られていた先週の流れから、月曜日に売り直されると、見直し先行の火曜日も失速。水曜日、木曜日と順調に持ち直したものの、金曜日には売り直されており、売り買いが交錯しています。

日経平均株価は、先週末の1万8200円台から、月曜日に大台1万8000円割れ。火曜日には大台に乗り直し、水曜日に1万8100円台、木曜日に1万8400円台と買い直された場面もありましたが、FOMC通過後の金曜日には売りなおされ1万8000円台まで下押し。概ね1万8000円から1万8400円レベルでの攻防となっています。

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日経平均株価チャート 2015年9月18日終値(クリックすると拡大します)

さえない中国経済指標、円高推移とともに週明け月曜日は軟調。日経平均は先週末のダウ上昇を受けて反発してスタートするも、ファナック、ソフトバンクなどが下げに転じると、後場に入り下げ幅を拡大。先週末比298.52円安の1万7965.70円と大台1万8000円を割り込みました。

火曜日は自律反発と見られる見直し買いが先行し、前場では239.55円高と値を戻す動きもありましたが、一部で緩和期待のあった日銀金融政策決定会合の政策声明は現状維持が伝わると、円買い圧力とともに利益確定売りを誘い伸び悩む展開に。日経平均株価は前日比60.78円高の1万8026.48円と小幅な反発に留まっています。

米国市場では経済指標などから、利上げ観測後退でダウが228.89ドル高と買われたほか、1ドル=120円台まで円安が進んだ堅調な外部要因のもと、水曜日の東京市場は堅調展開。幅広い銘柄に買いが先行しましたが、この日の晩から開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)も控えており、様子見ムードのなかで狭いレンジでの膠着相場へ。日経平均株価終値は145.12円高の1万8171.60円と5日移動平均線(1万8145.52円)上の攻防となりました。

この日の米国市場では低インフレ、軟調な中国経済に加えて、8月消費者物価指数が7ヵ月ぶりにマイナスに転じたこともFRBの利上げ先送り観測につながり米国株はダウが140.1ドル高の1万6739.95ドルと上昇。さらに円安推移の外部要因進展を受けて、木曜日の東京市場も買い優勢の展開に。イベント警戒の手仕舞い売りをこなすとイベント通過を先回りした買いも相場の押し上げ要因になり、FOMCを前にややリスク選好に傾く形に。日経平均株価は大引け間際に前場高値を上抜き、前日比260.67円高の1万8,432.27円と強含みました。

ただ、利上げの可能性についてはFF先物市場で観測できる確率が3割台。まだサプライズ要素を残す状況であり、市場で観測される利上げ見送りは株式でポジティブ視されるものの、同時に次回以降への先送りともなるだけに、未だ先行き不透明感の残る形に。

注目の米国時間帯で発表されたFOMC政策声明では、ゼロ金利政策を維持する利上げ見送りが伝わったものの、むしろ世界経済や金融政策の先行き不透明感につながる形に。イエレン議長の世界経済リスクの指摘もあり、米国市場でも先行き不透明感から株売り、ドル安で反応。金曜日の東京市場では金融イベント通過も、外部要因軟化を受けて売り直されたほか、週末五連休を控えての手仕舞い売りも出ており、日経平均株価終値は前日比362.06円安の1万8070.21円と前営業日の上昇分を消し、大台1万8000円レベルまで調整。ローソク足は陰線転換、5日移動平均線(18133.25円)割れも余儀なくされました。

日銀金融政策決定会合、米国でのFOMC(連邦公開市場委員会)の金融政策イベントが注目された今週の株式相場ですが、火曜日午後に伝わった日銀金融政策決定会合の政策声明は現状維持。一部で与党議員などから追加緩和の声もあり緩和期待が伝わっていたため、株式市場では多くの銘柄が売り直されたほか、FOMCも大方の予想通り9月の利上げ見送りが伝わったものの、イエレンFRB議長のハト派的な発言もあり、この先いつFRBが利上げに踏み切るのか、年内の利上げはあるのかといった先行きに不透明感を残す格好となり、相場調整につながりました。

株式市場の株価指数もレンジ推移が続くなど、金融政策イベントを控えて売り買いが交錯。日米の金融政策を睨んでリスク回避の手仕舞いを行うなど、イベント対応の投資戦略を進めた方も多かったのではないでしょうか。

材料株やディーリング対象の短期売買でリスク回避を

さて、来週は月曜日に「敬老の日」となり、火曜日は「国民の祝日」。水曜日も「秋分の日」と祝日休場が続き、来週の立会日数は木曜日と金曜日の2営業日に限られます。この期間に特に海外での重要日程はありませんが、金利政策確認後の米国市場の反応は気がかりなところです。ここはセオリー通りに東京市場休場中の米国市場、為替相場の推移など、外部要因の変化を確認しておきましょう。

投資戦略としても基本線ではリスク回避を行いながら、材料株やディーリング対象の短期売買が軸となるでしょう。実際に金曜日の株式相場でも、外部要因の影響を受けやすい中核銘柄、大型株などは手仕舞いに押された一方で、値動きの軽い新興市場の売買代金上位では値上がり銘柄も目立ちました。

休場明けも値動きの軽い材料株やディーリング対象の短期売買が選好されることになると思われます。リスクを避けて柔軟に立ち回っていきたいところです。

プロの視点。今、乗るべき銘柄が見えてくる。』(2015年9月18日号)より一部抜粋

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