大底の付け方にもいろいろある
現在の景気第16循環の遥か昔、史上最長だった「いざなぎ景気」の時の大相場は始動点から2倍半になったが、その終焉は「鍋底型大底1,971円(71年1月)」で約1年後に形成されて、その大底から5,359円の列島改造バブル(円高介入での過剰流動性バブル)の大天井(73年1月)まで2倍半になった。しかも正味2年間であった。
大底の付け方にもいろいろある。03年春の大底や09年春の大底は、鋭角的な誰の目にも(ただし、キャッシュポジションを高めに確保しておいた人々には)見える明確な大底観であった。
繰り返すが、大底の付け方にもいろいろある。09年のような明確なWボトム(毛抜き型大底)ではなく、16年2月と6月のような1円違いの綺麗なWボトムでもなく、トリプルボトム(逆三尊型大底)でもなく、鍋底型(ソーサ型)大底というのもある。
このことは今のうちから述べておきたい。
しかも、大天井からの日柄は一定ではない。「いざなぎ崩れ」の大底のような1年という短い例(上述)もあるし、所得倍増政策中の大天井(61年7月)から「昭和40年不況」の大底(65年7月)のような満4年というのもある。
平成バブルの大底のような13年(90年~03年)という長きにわたった例もある。(もっとも、「2倍以上」を大相場と言ってきたが、「6割高」という相場はその13年間に3回あった)。
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