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投資は「放ったらかし」では儲からない?積立投資と比較した結果どうなったか=山田健彦

やはり、積立投資が良い

では上記の各例で、最高値で買ってしまったものの、その後、積立投資をしていたらどうなったのか見てみます。

まずは例1の日経平均の場合です。税金、手数料は考慮していません(以下、同じ)。最初は、日経平均が史上最高値を付けた1989年12月29日の3万8,915.87円。この日に3万円相当の予算で買い付けをし、それ以降、毎月予算3万円で月初の第一営業日の始値で積立投資をしていった、と仮定します。

この場合、1996年2月に損益がプラスに転じました。7年ちょっとです。1989年12月29日の3万8,915.87円で買ったまま何もしないでいれば、今でも損益はマイナスのままです。

例2のS&P500指数の場合。ここではサブプライムローン問題に端を発した下落直前の高値である2007年10月9日の1,565.15を300ドル相当で買った人がその後、毎月第一営業日の始値で同じく300ドル相当を継続して購入していったと仮定して検証しました。ドルベースでは2年2ヶ月後の2009年12月には損益がプラスに転じました。

2007年10月9日に買ったまま塩漬けにしておいたなら、回復するまでに5年半近くかかっているので積立投資の場合は、その半分の期間でプラスに転じたことになります。

例3のNASDAQ指数の場合ですが、米国のITバブル崩壊直前のNASDAQ総合指数の終値ベースで最高値の2000年3月10日の5,048.62で300ドル相当買った人が、同じく毎月300ドルで月初の第一営業日に積立投資したとすると、瞬間的には6ヶ月後の2000年9月には損益がプラスに転じています。その後暫くの間もみ合いが続き、安定的にプラスとなるのは、2003年11月以降ですが、4年もかかっていません

積立投資をせずにそのまま持ち続けていたら、2015年4月23日まで、なんと!15年以上待ち続けなければならなかったのです。

積立投資による時間分散投資の凄さがご理解いただけるかと思います。

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