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なぜ年収数億円の有名人が破産する?私たち庶民にも参考になるたった1つの防衛策=鈴木傾城

浪費に歯止めがかからない

俳優で言えば、2018年9月6日に死んだバート・レイノルズは晩年は破産寸前になっていた。ニコラス・ケイジも破産寸前に追い込まれ、ジョニー・デップも生活費が月に2億円超えの「利己的で無謀かつ無責任なライフスタイル」で破産に追い込まれる確率が高まっている。

ドン・ジョンソンも、キム・ベイシンガーも途方もないカネの使い方で破産、最近ではケリー・ラザフォードが自己破産した。こうしたセレブの巨額浪費と破産は毎年のように報道され、そしてこれからも新たなセレブが新たな破産を発表する。

言うまでもないが、莫大な金を稼ぐ人が破産してしまうのは、稼ぐ以上に使うからでもある。

抜群の知名度と実力のために、少し働けば莫大なカネが転がり込んでくる。まるで触ったものがすべて黄金に変わるギリシャ神話のミダス王のように、自分が関わったらそれがすべてカネになる。だから、このような考え方になる。

「欲望を制御する必要はない。いくらでもカネが使える。なくなっても構わない。また稼げばいい

しかし、人間の実力は永遠ではない。能力は年齢と共に失われていく。しかし、人気や実力が落ちたり、年齢のせいで技能や容姿が衰えてしまって明らかに収入が減っているにも関わらず、彼らは生活を格下げすることができない

生活を戻すというのは、贅沢と浪費に慣れきった人間にはドラッグを断つ以上に難しいものなのである。

実業家でも資産家でも、いったん成功すると必ず生活をアップグレードさせる。豪邸を買い、良い車を買い、美しい女性を囲い、着ているものに金をかけ、趣味に大金を使い、他人に気前良く金をばらまく。

そうした栄華に染まってしまうと、全盛期が終わっても浪費に歯止めがかからない。

絶対に破産しないための生き方

いくら莫大なカネを稼ぐ能力があったとしても、自分自身の欲望をコントロールできないと、カネは底の抜けたバケツに水を注ぐのと同じで一滴も残らない。

カネが入ったからと言って、それを高級マンションに高級車に高級料理に注ぎ込んでいると、1億円あっても2億円あっても足りない。いや、10億円あっても20億円あっても足りないだろう。

生活は常に「収入>支出」という単純な公式によって成り立つかどうかが決まる。資本主義社会において、この公式から逃れられる人はいない。

年収が10億円あっても、年間20億円を使っていたら自己破産するしかない。逆に、年収が300万円であっても、年間100万円しか使わなかったら200万円が残る。

自分の欲望をコントロールすることができて、年間100万円で生活できる人は年間300万円の収入で十分にやっていけるし、地道にしていればカネも貯まるし、淡々と末永く暮らしていける。

収入>支出

たった、これだけのシンプルな「たった1つのルール」を守って生きるだけで、私たちは資本主義の中で破産せずに暮らしていくことができる。このルールを守っていると、常にカネが手元に残るので破産したくてもできない。

Next: 「収入>支出」の公式をさらに強化? 自制が効くお金持ちがやっていること

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