自分で正しい判断をしていても、自信がないと引きずられてしまう
この親父さんは自分では正しい判断をしています。
でも、自分に自信がないから証券会社の人に質問して意見を求めています。
そして、その意見に引きずられて、自分の正しい判断を変更しているわけです。
トヨタ自動車の株を買えなかったとき、証券会社の社員を恨むなんて本末転倒なことをしていないで、証券会社の社員の意見を聞いてしまった自分がバカだったと、投資判断を間違えた理由をきちんと見極めて、良い経験に変えていることさえできたら、信越化学工業の株のときには証券会社の社員の意見を真に受けるようなことはなかったはずです。
しかし、まったく経験を生かせずに同じ過ちを繰り返していました。
おそらく、この親父さんは前の野村證券のときも、そしてこれからも、自分で決断することができず、いつも、いつも人に質問して、その意見に引きずられていくことでしょう。
ここまで極端ではありませんが、失敗するたびに、自分の責任を何かに転嫁していたのでは、失敗の原因を突き止めて、次回に生かすことはできません。
(筆者注:情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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『億の近道』(2019年1月13日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による