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サイバーエージェントの一人勝ち?数少ない成長産業のインターネット広告業界を分析=栫井駿介

今回は国内の数少ない成長産業のひとつ、インターネット広告業界に注目。代表的な企業ともいえるサイバーエージェント<4751>を中心に、詳しく分析してみます。(『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』栫井駿介)

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生き残りをかけるネット広告代理店は、二極化の方向へ

インターネット広告業界は国内で数少ない成長産業

インターネット広告業界は、国内経済が停滞する中で数少ない成長産業です。海外ではすでにテレビ広告を上回り、国内でも2020年にそうなると予想されています。

出典:サイバーエージェント

出典:サイバーエージェント

スマートフォンを1人1台保有する時代となり、テレビよりスマートフォンを見る時間の方が長くなりつつあります。人の目が届くところには広告需要が生まれる、至極真っ当な流れです。

インターネット広告業界において活躍するのは、かつてのテレビと同じように「広告代理店」です。しかし、電通や博報堂に代表される従来の広告代理店とはいささか特徴が異なっているようです。

従来の広告代理店は、テレビなどのメディアを抑え、その力を持って広告主に営業するスタイルが強みを持ちました。そこで要求されるのは、見た目の華やかさと営業力、メディア関係者との人脈でした。

しかし、インターネットの世界におけるメディアはテレビと異なり多種多様であり、GoogleやFacebookに代表されるように、どのような広告主に対しても広告枠を開放しています。

ユーザー側を見ても、大衆にまとめて訴えかけるマス広告の手法ではなく、特定の分野に興味・関心のある人に絞ったターゲティング広告が主流です。ユーザーの行動を「追跡」することで、広告効果も明確に数字となって表れます。

オープンかつ分散し、結果が明確なインターネット広告の世界では、従来の漠然とした「華やかさ」「営業力」「人脈」はさほど力を持たなくなり、代わって大切になるのが「データの蓄積」「提案力」「広告運用力」です。

これらの能力は、一朝一夕に身につけられるものではありません。日々進化するインターネットの世界において、様々なトラフィックを分析し、より効果の高い方法を開発し続けなければならないのです。

特に、大企業を広告主に抱える代理店は、最新の広告手法を提案し続けられなければ、あっという間に競争からふるい落とされていくでしょう。

インターネット広告代理店は二極化する

一方で、インターネット広告は中小企業へも広告の門戸を開きました

誰にでもばらまくマス広告とは異なり、必要な人にだけ届けるニッチ広告が可能となります。これは圧倒的に低予算で、代理店を挟まなくてもその気になれば今すぐに始めることができます

ただし、それなりのノウハウは必要となるため、この分野で活躍する中小代理店にも活躍のフィールドは残されているでしょう。

したがって、生き残るインターネット広告代理店はこれから二極化すると考えます。

一つの極は最新の技術の蓄積を続け、大手広告主のニーズを掴み続けるガリバー、もう一つの極はニッチ需要に応える特化型代理店です。

出典:シンアド転職

出典:シンアド転職

Next: 成長するインターネット広告業界で勝ち残る企業とは?

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