好調の輸出も、半導体を中心に鈍化が見えている…
では、ついでに輸出も見ておこう。
2017年、2018年の韓国経済は半導体需要によって輸出はかなり好調であった。年間6,000億ドルという過去最大級の輸出額も達成した。
しかし、この輸出も昨年の9月~12月期は2.2%減少している。これは半導体輸出が減少したためである。
半導体の世界的な需要がビットコインなどの仮想通貨のマイニング需要の終焉。FacebookなどのSNSで大規模なビッグデータに使う半導体投資の減少などで、半導体輸出に陰りが見えてきた。
2019年もそれなりに維持はするだろうが、昨年のようには行かないということだ。
朴槿恵政権4年間の経済成長率よりも下
文在寅大統領がどれだけ経済的に無能だったかを考えるなら、前政権である朴槿恵政権の成長率と比べればすぐにわかる。
しかも、朴槿恵政権は欧州危機などの世界的な経済危機ということもあり、厳しい状況に追われていたわけだが、それでも、2.8%~3.3%の成長率を維持した。
その反面、半導体輸出でサムスン電子の怒濤の勢いがあり、2018年にも米中貿易摩擦はあったが、世界的に経済は好調だったと言える状況でこの有様である。
つまり、文在寅大統領の所得主導型経済成長は、朴槿恵前大統領のよくもわからない創造経済にすら劣っているわけだ。わりと輸出面ではボーナスステージだったにもかかわらずである。
これが文在寅政権に経済を任せた結果ということだ。しかも、今年もそう簡単に良くはならないという。