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3,656社にのぼる東証上場銘柄のなかから、いま投資するべき銘柄を選ぶ方法とは?=山田健彦

情報はいろんな所に転がっている

実はセミナーに行かなくても「何を買えばよいか」に関する情報はいろんな所に転がっています。例えば日経新聞です。

2月9日(土)の日経新聞朝刊一面に「ヤマト、荷受け拡大、労使が一致、人手不足改善で方針転換」という記事がありました。内容は「トラック運転手の不足などを理由に抑えていた宅配便の荷物数を、人手不足の解消が進んだとして再び引き上げる」というもの。

その記事が一因になってか、翌週月曜日のヤマトホールディングス<9064>の株価(終値)は2,902円と前週金曜日の終値と比べ62.5円上昇しました。約2.2%の上昇です。株価はその後2月20日に2,987.5円となり、日経記事が出てから7営業日で148円(5.2パーセント)の上昇となりました。

同じく2月9日(土)の日経新聞に「ニッケル年比2割高 ステンレス・EV用需要堅調」という記事が載り「国内のステンレスメーカーが値上げに動く可能性がある」と報道されました。

株探で検索欄に「ニッケル」と入力して検索してみると、12銘柄が検索に引っかかりました。そこからこれら12銘柄の株価動向を確認すると、代表格ともいえる冶金工<5480>の株価は報道直前の229円から3月1日の253円と約10%上昇しました。その他のニッケル関連銘柄でも住友金属鉱山<5713>の株価も報道の翌営業日から7日間で10%超上昇しています。

2月24日(日)の日経新聞では「新素材CNF(セルロース・ナノ・ファイバー)用途広がる植物由来、製紙各社が開発、建築、生コン流す潤滑材、食品、どら焼きもっちり」という見出しで「CNFの製造には製紙の製造設備の一部が使えるため、製紙各社が開発を競っている。市場規模は2017年は約4億円。ただ30年には600億円にまで拡大する見通し。経済産業省はさらに強気で、30年に関連市場を1兆円規模に育てる構想を掲げる」と解説されています。

株探から「セルロースナノファイバー」のテーマで検索すると15銘柄が引っかかってきましたが、日本製紙は記事の出る直前の株価(2月22日の終値2,129円)から2月27日には終値で2,241円と株価は5%超上昇しました。

さらに同日(2月24日)には「米ファンドがJR九州に対して自社株買いを要求」という報道がありましたが、同社の株価は翌25日には27日までの4日間で100円(率にして2.7%)上昇しました。

このように何を買えば良いか、という情報はあちらこちらに転がっているのです。

Next: たくさん見つけた銘柄から、いくつ取引するべき?

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