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韓国ウォン急落、3度目の通貨危機に沈むか?~日本へ急接近する狙い=勝又壽良

<(4)市場的だった韓国経済でなぜ全国民主労働組合総連盟(民主労総)のような反市場主義が勢力を強めるのか>

韓国経済の規制緩和にあたって、最大の障害になっています。生産性を上げることに協力せず、賃金だけを引き上げさせる集団と化しました。韓国経済を悩ましている最低賃金の大幅引き上げの裏に、この労組が圧力をかけています。民主労総は、「働かず・長期勤務・高賃金」という3つの目標を掲げています。これらを具体的に説明すると、次のような内容です。

・働かず=生産性向上に協力しない
・長期勤務=終身雇用維持
・高賃金=年功序列賃金

前記の3点は、閉鎖的な賃金体系を固守するものです。世界的な動きは、労働市場の流動化です。韓国ではこれに逆行する「反市場的」動きをしています。この労組は、文政権を支えていますので、政権ぐるみで「反市場的」行動を取っています。韓国経済に希望を持てない理由はここにもあります。

日本へ接近する狙いとは

私は、ムーディーズの提示した4つの質問にコメントを付けました。ムーディーズが、このコメントを「了」として、韓国経済の格付けを再検討すれば「格下げ」になるでしょう。

ムーディーズは6月に、韓国の新格付けを発表するとみられます。「格下げ」を暗示するような形になれば、韓国政府のこれまでの超楽観的発言が否定され大騒ぎになります。その時、韓国政府は最低賃金の大幅引き上げを修正するのか。無視するのか。韓国経済をめぐる政策の混迷が、深まると見ております。

この段階で、ウォン相場は1ドル=1200ウォンを大きく割り込んでいれば、日本へ通貨スワップ協定を申し込んで来るかも知れません。

その場合、日本はどのよう対応すべきでしょうか。

文政権の排日姿勢から見て断ることです。韓国を一度、厳しい局面へ追い込むべきです。日本に対して不条理な要求を出すと、後で大変なしっぺ返しを食うという事実を、DNAとして残させるべきでしょう。

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勝又壽良の経済時評』(2019年5月16日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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勝又壽良の経済時評

[月額864円(税込)/月 毎週木曜日(年末年始を除く)予定]
経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。

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