トランプの強烈なドル安プロモーションが始まる可能性
こうなると今年は夏休みをとらないと公言しているトランプの強烈な為替に対するツイート攻撃が心配されます。
当然、EUや日本も巻き添えになる為替世界大戦の様相を帯びてくることが危惧されます。
トランプ政権は発足時の2017年初頭より学者や専門家を集めてプラザ合意の再来を実現できないか検討してきたようですが、これを前倒しで持ち出してくるリスクは相当高そうで、ここからはかなりの注意が必要になりそうです。
今年の夏は政治的な円高に要注意
とくに貸しがあって言うことは何でも聞く属国のような状況の日本に対しては、実質実効レートですでに1980年代の200円を超えるレベルにある円安をまずやり玉にあげることで、周辺からドル安を醸成していく可能性があります。
今年の夏は、相当政治的な円高を意識するべき時間帯に入ってきているように思われます。
円の為替の歴史はまさに米国に翻弄された政治的な決着の歴史ですから、もちろんチャートを見て納得のいくタイミングにトレードするのは必定ですが、結果的に理不尽な状況に追いやられる危険性は相当意識しておく必要がありそうです。
中国の想像以上の応戦で、いよいよこうした戦いの火ぶたが切って落とされた感があります。
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