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韓国経済は崖っぷち。始まった世界同時不況で日本に頼れず「ウォン孤児」に落ちる=勝又壽良

中国の動き次第で世界経済は最悪の事態へ

IMFは、中国に対する「年次経済審査」の発表で、関税を25%に引き上げた場合、需要低下や金融環境の引き締まりにより、中国の経済成長はその後1年間で0.8ポイント押し下げられ、「世界全体に著しい悪影響が波及する」と分析しました。これは確実でしょう。

そうなった場合、韓国経済の受ける影響は甚大です。IMFは、第4弾3,000億ドルの関税が10%のままなら、中国のGDPは0.3ポイントの減少と試算しています。

一方、中国が感情的な反発をしないで、「為替操作国」問題でIMFとの協議を受け入れる場合、事態は大きく変わってきます。

自由変動相場制と資本取引の自由化を行えば、中国経済は「市場化」に向けて動き出します。中国は、今年の経常収支の赤字が予想されています。「市場化」が実現すれば、一時的に人民元相場は大きく「元安」に振れる事態になります。当然、資本流出が起こるでしょう。

そういう事態を経過した後で、人民元の自由変動相場制資本取引の自由化は、中国経済の不透明性を最低限に抑えて、外国資本の中国流入を誘導できます。中国が、迫り来る経済危機に対して、どのように対応するのか。それは、世界経済はもちろん、韓国経済の「運命」も左右するのです。

韓国製造業は万年不況

ここから、韓国経済について取り上げます。

米国、中国、韓国の製造業PMIのデータを示します。米国では「ISM製造業指数」と呼ばれています。中韓は、製造業PMIの名称です。

        米国  中国   韓国
2019年7月  51.2  49.7  47.3
2019年6月  51.7  49.4  47.5
2019年5月  52.1  49.4  48.4
2019年4月  52.8  50.1  50.2
2019年3月  55.3  50.5  48.8
2019年2月  54.2  49.2  47.2
2019年1月  56.6  49.5  48.3

2018年12月  54.3  49.4  49.8
2018年11月  59.3  50.0  48.6
2018年10月  57.7  50.2  51.0
2018年9月   59.8  50.8  51.3
2018年8月   61.3  51.3  49.9
2018年7月   58.1  51.2  48.3 
(資料:インベスティング・ドットコム日本版より筆者作成)

韓国製造業は、すでに2012年からPMIがほとんど50を割った状態です。要するに「万年不況」でした。

それでも韓国経済が回ってきたのは、米中の景気に支えられて輸出が伸びてきた結果です。ところが、頼みの米中景気が下降に向かえば、もはや韓国の輸出は伸びません。

この「米中頼み」の韓国経済は現在、重大局面という認識を持たなければならないのです。

Next: 「米中頼み」では未来がない。韓国ウォンは3度目の通貨危機へ

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