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南シナ海波高し、世界経済への影響は? 中国が西沙に地対空ミサイル配備

米国による中国潰しとしての「FRB利上げ」新たな不安材料に

まず考えられるのが、韓国にTHAADを配備すること。これは数センチ単位で目標をとらえ、攻撃する精度があると言います。中国にとっては大変大きな脅威となります。

それにとどまらず、米中冷戦をさらに進める形で、米国の中国攻撃が強まると思います。その1つがFRBによる利上げです。これが中国からの資金流出を高め、人民元安、外準減らしへと続きます。

米国の中国に対する姿勢は、明らかに厳しくなっています。

そこへ、中国があからさまな反米姿勢に出たために、これまで以上に米中関係が悪化し、中国経済への締め付けが厳しくなると見られます。

一方で3月利上げをしやすくするために市場の安定化努力を進めながら、米中緊張がエスカレートすれば、これが新たな不安定材料になります。

さすがに中国がエネルギー輸入の8割を依存するホルムズ海峡を封鎖し、中国へのエネルギー供給を止めてしまうことは、副作用も大きく、簡単ではないと思いますが、あからさまな対中国での経済制裁的な動きが出るだけでも、現下の「安定相場作戦」が瓦解しかねません。ここからの米中協議には細心の注意が必要です。

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マンさんの経済あらかると』(2016年2月19日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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金融・為替市場で40年近いエコノミスト経歴を持つ著者が、日々経済問題と取り組んでいる方々のために、ホットな話題を「あらかると」の形でとりあげます。新聞やTVが取り上げない裏話にもご期待ください。

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