明治安田生命の「家計」に関するアンケート調査によると、家庭の貯蓄額の全体では「ゼロ円」が19.4%と最も多いという結果でした。5人に1人が破綻の危機です。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
平均貯金額は50代以上で1,000万円。家計の格差がひどい状況に…
家庭の貯蓄額「ゼロ円」が最多
明治安田生命が実施した 「家計」に関するアンケート調査(PDFファイル)によると、家庭の貯蓄額の全体では「ゼロ円」が19.4%と最も多いという結果でした。
一方、平均貯蓄額は、男女ともに50代以上で1,000万円を超えています。
格差が大きいということが、浮き彫りになっています。
また、過去3年間の平均貯蓄額の推移をみると、全体の平均貯蓄額は3年前から19万円、昨年から90万円増加しています。
さらに、男性は昨年から204万円増加していて、60代・70代は2,000万円を超えている結果でした。
一方、女性は過去3年間で平均貯蓄額が減少していて、昨年から24万円減少しています。
給与は、全体的には上がっていますが、派遣労働が多い女性はあまり給与が上がっていないのかもしれませんね。
貯める目的が重要?
同アンケートでは、貯蓄の目的も調べています。
女性では、「将来のため」「いざというとき」「子どもの教育資金」などの貯蓄目的の割合が高くなっています。
一方、男性では、「家族旅行」「趣味」「マイホーム購入」「マイカー購入」の割合が高い傾向になりました。
男性の方が、お金を貯める目的が具体的です。
ここに貯蓄額の違いが生じるのかもしれませんね。
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