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前期マイナスのすかいらーくHDは、高付加価値な商品の投入で3Qは6%増益の回復基調=柴山政行

すかいらーくHDが14日発表した第3四半期連結決算は、営業利益が199億円と前年同期比で6%増えました。その理由と今後の決算の焦点について解説します。(『時事問題で楽しくマスター!使える会計知識』柴山政行)

人件費の高騰によるコスト増を吸収して増益

次の第4四半期決算は、消費増税の影響に注目

すかいらーくホールディングスが14日発表した2019年1~9月の第3四半期連結決算(国際会計基準)は、営業利益が199億円と前年同期比で6%増えました。
※参考:すかいらーく、6%増益 1~9月営業、メニュー改善寄与‐日本経済新聞(2019年11月15日公開)
※参考:株式会社すかいらーくホールディングス 2019年12月期 第3四半期決算短信

人手不足による人件費の上昇が続く中、付加価値の高いメニューの投入や新規出店による増収効果でコスト増を吸収しました。

個人消費はまだ底堅いですが、10月の消費増税の影響がどの程度広がるかが今後の焦点であると同紙面では語られています。

【2019年9月期】
売上収益285,289百万円(+3.4%)
営業利益19,995百万円(+6.3%)
四半期利益10,512百万円(+9.6%)

【2018年9月期】
売上収益275,967百万円(+2.1%)
営業利益18,809百万円(△18.4%)
四半期利益9,591百万円(△26.3%)

前期は売上こそ増加していますが、営業利益以下は大幅なマイナスだったようです。

今年に入ってからは増益と回復基調にあります。

その要因として、期間限定などの高付加価値な商品の投入が功を奏しました。価格や商品構成の見直しがうまくいくかどうかで、業績が変わってくるのは他の会社も同じです。

回転寿司チェーンを展開するスシローグローバルホールディングスは2019年9月期の業績で連結営業利益が前年同期比24%アップの145億円となりました。

いっぽうで消費増税の影響は無視できません

10月の既存店売上はスシローなど3社が前年同期比でプラスとなったが、すかいらーくなど2社はマイナスを記録しました。

増税でお客さんの価格に関する意識が敏感になっているのかもしれません。

なお、2020年9月期の年度予測は次のとおりです。

【2020年2月期】
売上収益370,000百万円(+1.0%)
営業利益22,000百万円(△3.8%)
親会社純利益11,000百万円(△3.8%)

すかいらーくの第4四半期の業績に注目ですね!

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image by : StreetVJ / Shutterstock.com

時事問題で楽しくマスター!使える会計知識』(2019年11月18日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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