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景気後退は進むのか…2020年の中国市場はどうなる?中立、楽観、悲観の3つのシナリオ=田代尚機

(2)楽観シナリオ(40%)

安値の時期:1月
安値:2,800~2,900ポイント

高値の時期:11月
高値:3,600ポイント

中立シナリオと比べると高値の目標値が異なる。先ほど示した株価変動要因(理由)がより強く表れる、あるいは、金融緩和が想定よりも強く、資金流動性の高まりから、各要因に対する株価への感度が高まる。

ちなみに、中立シナリオの高値は2019年4月の高値辺り。ここが上値抵抗線になって跳ね返されるイメージで、楽観シナリオの高値は2018年2月の高値に到達するイメージ。

(3)悲観シナリオ(40%)

安値の時期:12月
安値:2,400ポイント

高値の時期:1月
高値:2,800~2,900ポイント

中立シナリオ、楽観シナリオとは逆に、年初が高く、下げトレンドが発生するイメージである。中国がアメリカに対して強硬な態度を示すことで、トランプ大統領は米中協議の合意を選挙後に持ち越す。中国の景気減速はよりはっきりとしてくるが、当局はあくまで供給性構造改革や、不動産バブル防止、レバレッジ縮小政策を緩めないため、金融緩和が市場の予想ほどには進まない。

安値のイメージは2019年年初の安値を少し下回ったところ。このあたりは2012年から2013年前半にかけてもみ合った水準であり、バリュエーションの面からも、このあたりで下げ止まると予想する。

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image by : Poring Studio / Shutterstock.com

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中国株投資レッスン』(2019年12月13日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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