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大手商社「減損ショック」の中身~三菱商事と三井物産はいまが買い?=栫井駿介

最終赤字は「お灸」程度の意味でしかない

先週発表されたプレスリリースでは、三菱商事が4,500億円、三井物産が2,600億円の減損損失を計上しています。

注意深い人なら「資源分野が少ないはずの三菱商事の方が損失が大きいじゃないか」と思うかもしれません。実はこれ、偶然にすぎません

三菱商事<8058> 日足(SBI証券提供)

三菱商事<8058> 日足(SBI証券提供)

三井物産<8031> 日足(SBI証券提供)

三井物産<8031> 日足(SBI証券提供)

今回減損損失が大きかったのがどちらもチリの銅山となっており、同じ事業に投資していたのです。その出資比率が三菱商事が20.4%、三井物産が5%だったことから、出資比率の大きかった三菱商事の損失が大きくなったというわけです。
チリ銅山めぐり三菱商事・三井物産 リスク乗り越え資産獲得 – 産経ニュース

当時から「高値づかみ」と言われていたようで、いつか減損する可能性は想定されていたでしょう。銅の価格下落により減損が避けられなくなったことで、それなら一緒に他の資源関係の減損も出してしまおうということになったと考えられます。

資源開発事業では、このような減損はよくあることです。確かに、損益計算書上は赤字になってしまいましたが、純資産がそれぞれ5.5兆円、4兆円ある会社なので、それに比べたら微々たる金額です。

よほど資源価格が下落しない限り、来年度以降も同じような損失が発生する可能性は低いと言えるでしょう。今更キャッシュフローが傷むわけでもないので、今回の赤字は少し調子に乗ってしまったことに対する「お灸」程度の意味しか持ちません

Next: 会計的には異常。商社株が割安に放置されている理由とは?

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