fbpx

IPO相場の終わりとともに、新年相場入り。ここから株式市場は新たな展開へ=國澤晃

時間軸を気にする必要がない点が個人投資家の武器

ただあくまでずっとずっと長期の話ですが、日経平均や日本株は3万円、4万円超えは十分あると思っています。これは何年も前からブログやこのメルマガでも主張している話で根っこは変わっていません。それが何年後になるかまでは正確に予想できませんが、アメリカ株同様に日本株も持ち続けていればいずれ報われる金融商品であるとは思っています。

根拠はやはり結局株高にしないと全てが上手くいかないですから。年金制度が崩壊して、日本も海外のようなデモが連日起こるような国になってしまうかも知れません。そうさせないためにも株価は高くしておく他ありませんし、そのために政権があらゆる手段を講じてくるでしょう。実際、上述のように日本株は既に十分高値圏に維持されています。人口減少が続いて、高齢化問題が生産性の足を引っ張り内需が弱っていくと見られている中で、それでも株価は高いのです。

一方、アメリカのタイムマシン経営が日本で行われるように、株式市場でも同じようにアメリカから数年遅れて同じような動きがやってきます。その一つがROE革命でしたし、その流れもあって自社株買いの増加や親子上場解消などの動きが起きています。そうやって株式市場からドンドン株券が吸い上げられていくことで(一方で今やIPO以外で資金調達がほとんど行われない)、既存株の希少性はドンドン高まっていきますから、成長率が過去と同じであっても株価位置は今より高くなりやすいと言えます。

ですからもし、投資に対する時間軸を長く取れるのであれば、ほぼ間違い無く勝てるのが株式市場であると考えています。その点(時間軸を気にする必要が無い点)が本来、個人投資家の大きな武器であるとは思うのですが。そういった「根っこ」を想定しつつ、日々の上げ下げでのブレを見極めて楽しく投資を続けて貰いたいとは思っています。


※本記事は有料メルマガ『KA.Blog(有料版)』2019年12月22日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した株式・為替市場の詳細な分析、今週の注目イベント展望や、配信済みバックナンバーもすぐ読めます。

image by:Bankrx / Shutterstock.com

【関連】トランプ大統領は案外対処しやすい相手?中国サイドからみた米中通商会議の現状とは=田代尚機

【関連】現金がもらえるキャンペーンの実施で?12月発行の個人向け国債が増加している背景=久保田博幸

【関連】2019年も残すところ後わずか、厳しい下落を強いられた昨年末の相場を振り返る=櫻井英明

1 2 3 4

KA.Blog(有料版)』(2019年12月22日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中

KA.Blog(有料版)

[月額990円(税込) 毎週 日曜日(祝祭日・年末年始を除く)]
無料メルマガ「KA.Blog」の有料版です。無料メルマガの場合、相場の見通しは平均週2回程度しか発行しませんが、有料版の場合は基本的に日曜~木曜まで毎日発行します。(※個別株の推奨はありません)

いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー