PRAがこれまで伸びていた大手から中小企業にも拡大へ
実は私、昨日新宿でRPA(ロボティックプロセスオートメーション)の説明会に行ってまいりました。
これまでは大手企業を中心に導入が進んでいたRPAは、今後中堅企業さらには中小のレベルにまで浸透していく可能性が出てきたため、そのビジネスチャンスがどれくらいのものか、興味があったのですね。
その中でわかったことが、今後、システム業界での人材不足が非常に深刻になる未来が明らかになってきた、という予測です。
経産省の調べによりますと、2015年のIT人材の需要109.0万人に対し供給は91.9万人でした。2020年のIT人材の需要129.2万人に対し供給は92.3万人です。
そして、10年後の2030年には、需要164.6万人に対し供給は85.7万人と逆に減少し、ほぼ倍という非常に深刻な人材不足が加速する、といわれているそうです。
これは何を意味するか、というと、IT技術者を必要とするシステム関連マーケットが2倍に拡大するいっぽうで、それを支える経営資源がむしろ不足する未来が見えている、ということです。
そのひとつとして、RPAがあります。
興味深いことに、RPA関連のエンジニア等の検索エンジン求人広告を見ると、2018年後半時点で既に求人数が前年比で5~9倍にも急増し、最高提示年収が2,000万円~3,000万円にまで跳ね上がっているケースがあるそうです。
人工知能の分野やその他のあらゆる情報技術に関するニーズが強い勢いで伸びていく流れは、もはや否定しようがありません。
それに対する供給がまだまだ追いついていない現状、業務の省力化や成長加速のためのIT投資への旺盛な需要は、今後もますます高まっていくであろう流れを目の当たりにすると、オービックをはじめとするシステム大手の未来には、非常に大きなチャンスが広がっているのかもしれません。
これはあくまで私見ですが、今後はますますIT関連業界の今後に注目が集まりそうですね。
以上、オービックなどシステム大手の業績好調とその背景にある業界の現状に関するお話でした。
image by : metamorworks / Shutterstock.com
『時事問題で楽しくマスター!使える会計知識』(2020年1月18日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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