理解の種~世界経済・市場の用語などの解説
<建設許可件数>
米国の建設許可件数とは、住宅を建てる前に、申請を行なって地方自治体の建設許可を得ることが必要な場合がありますが、その許可が得られた件数を集計した統計です。住宅着工件数と、同時に公表されます。
この建設許可件数は、景気動向に最も先んじて動くと考えられていますが、それは「建設許可を受ける→住宅を建て始める(住宅着工)→建築が進むにつれて、建設資材の購入や建築作業員への賃金の支払いが行なわれていく」という順で、事態が進んでいくからです。
メルマガ内の「過ぎし花」で述べたように、12月の住宅着工件数は、前月比で16.9%も増加しました。しかしその背景には、12月が好天であったため、建築業者が作業の着手を進めた、という要因が大きかったとの指摘があります。
加えて、12月の建築着工許可件数は、前月比で3.9%減りました。その動きが時差を伴っていずれ住宅着工に影響してくると考えられるため、今回の住宅着工件数の急増は一時的なもので、今後大きく反落する、と見込むべきでしょう。
※ もうひとつのメルマガ『馬渕治好の週次メモ「時の花」』も好評配信中。毎週の日経平均株価と米ドル円相場の見通しを、数値を挙げて解説します。前週の見通しと実際の相場を比較し、予想が当たったか外れたかがわかるようになっています。注目される図表を取り上げる「今週の一枚」のコーナーも。登録初月(登録日から月末まで)は無料で読めますので、ぜひお試し購読をどうぞ。
image by: Funtap / Shutterstock.com
※本記事は有料メルマガ『馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」』2020年1月19日号の一部抜粋です。毎週いち早く馬渕氏の解説をご覧いただくには、今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した項目もすぐ読めます。
『馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」』(2020年1月19日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中
馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
[月額1,650円(税込) 毎週日曜日(年末年始を除く)]
最新の世界経済・市場動向をさぐる「ブーケ・ド・フルーレット」(略称:Bdフルーレット)。この代表である馬渕治好が、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、高水準の分析を、わかりやすく解説します。馬渕が登場するTVや新聞・雑誌コラムなどと合わせて、当メールマガジンも是非ご覧ください。