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業績の上昇からピーク局面は買いか?投資判断を決算発表後すぐにしたほうがいい理由=山本潤

株価は常に先行指標、業績ピークの前に株価はピークアウトする

投資家は、「ピークアウト」という言葉の響きが嫌いです。ピークアウトとは「伸び悩み」、「足踏み」、「鈍化」を意味します。どれも成長とは逆のイメージです。そうです。この局面では、株は、下がり始めるのです。

つまり株式市場は、いつもスターを求めているのです。

どんな逆境にも負けない(=どんな景気の後退局面でも大幅な増益を達成できる)ヒーローを求めています。増益率を高めている間は、企業はヒーローなのです。しかし、一旦、落ち目になると、他のヒーローへと目移りしてしまうのです。増益率が鈍化しただけで、「期待を裏切った」とされ、お払い箱になります。アイドルの世界ではよくあることですが、株も芸能の世界と変わらない側面があるのです。

一般的に言われていることです。

株価は景気や業績動向の先行指標なのです。株価は業績を半年から一年早めに織り込んでいくので、景気指標や業績がピークに達する前に株価はピークに達するのが普通です。実際の景気の波と株価の波は違うのです。

株価は業績を半年から1年早めに織り込んでいくので、業績がピークに達する前に株価はピークに達して、そこからは業績が悪くなくても下落を始めるのです。

多くの投資家が陥る罠が、この第二のカーブ(=増益率やモメンタムの低下局面)なのです。

業績のピークが近づき、まだ、増益基調は維持されているため、投資家は、「弱気」になれません。なぜならば、まだまだ増益が続くのは事実だからです。

しかし、ピークアウトが近いため、そわそわした雰囲気になってきます。「もうそろそろ売らなければならないかな」と感じ始めている。でも、売れないのです。

理由は、そう思っている間に、あるいは、その前に株価が先に下がってくるからです。心理的には、株価が下がると売れなくなるものです。

なぜならば、業績がよいので、株価はまた戻ると思ってしまうからです。あるいは、自分が高値で売れなかったことが悔しくて、下がってからは、むしろ買い増す、つまり、ナンピン(当初買った値段よりも安く買うことによって買いコストを下げる戦略)を入れてしまうのです。ナンピンを入れるということは、簡単には売らないという決意です。

機関投資家は簡単には売買判断を変えることはありません。自らの間違いを認めるよりも、「PERが安いから保有していても文句はいわれない」と開きなおる面があるのです。

業績はよいのに株価は下がる。

どういう現象が起きると思いますか?PERがとても安く見えるのです。PERが下がってくると心理的に売れなくなってしまう。「こんなにPERが低いから売るのはもったいない」という気持ちが勝るからです。

専門用語では、これをバリュエーション・トラップといいます。これを放置しておくと、大変なことが待ち受けています。

第2のカーブは、本来、株を売却するタイミングなのです。売りのタイミングです。しかし、買い下がりという結末を迎える人があまりにも多い難関なのです。

image by:biletskiyevgeniy.com / Shutterstock.com

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億の近道』(2020年1月15日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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