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新型肺炎パンデミック発生で日本円はどうなる? 生命も金融市場も壊滅的危機へ=今市太郎

新型コロナウイルス肺炎が広がると、いったい為替はどうなるのか?

この種のパンデミックが広範に広がった場合には、各国の経済に与える影響も大きいわけですが、もっとも重要なのは感染者の生命の危険が解消されるのかどうかの問題で、金融市場がどうなるなどという話をしている場合ではないことは事実です。

しかし、実際にこうしたパンデミックが発生した場合、為替はどのようになってしまうのかも非常に気になるところ。

すでに中国や日本の株式市場には影響が出始めているのもまた事実です。

我々個人投資家が日本でFX投資を行ってからというもの、このようなパンデミックの危険にされされた経験はないわけですが、遠い過去には14世紀にペストが大流行したといったケースがあります。

20世紀以降でいいますと、1918年に一種のインフルエンザであるスペイン風邪が広範囲に大流行し、世界で4000万人以上、国内でも39万人以上の死者が出たという大惨事になっています。

日本では大正7年の話ですから、海外を行き来する人間がそれほど多くなかった時でも39万人の死者がでていることを考えると、今回の新型肺炎パンデミックが国内でも広がりを見せた場合、かなりの数の罹患者が発生することになりそうで、非常に危惧される状況です。

世界的な流行なら円高に?

当該の肺炎が日本だけで発生した場合、為替で考えれば当然、円が売られることになるのは言うまでもありません。

世界的な流行になった場合には、いわゆるリスクオフの状態になることが考えられ、逃避通貨である円やスイスフランなどが買われる可能性はかなり高まりそうな状況です。

すでに21日のNYタイムでは、シアトルでコロナウイルス起因の肺炎の罹患者が見つかったとの報道でドル円は売られています。

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

今のところパンデミックで為替がどうなるかなどを口にする人は誰もいませんが、特に今回は春節を起因として日本で大流行するところから世界的に広まるといったプロセスが展開することも十分想定てきるだけに、まさかの事態になった場合のこともよく想定しておいたほうがよさそうです。

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