誤魔化しが利かなくなった
政府の不自然な誤魔化しが、いよいよ利かなくなりました。
新型コロナウイルスに感染したかどうか、検査を受けたくてもなかなか受けられません。37.5度以上の熱が4日以上続いたらといっても、実際にはそれでも保健所が受け付けないケースが多く報じられ、そのうち重篤化してしまいます。これでは助かる命も助かりません。
政府はここ1〜2週間が正念場といい、ここで感染爆発が起きないよう、急遽学校を休校にする措置を打ち出しました。
現場では期末試験ができない、評価ができないなどの混乱が起き、政府の意向に従わない自治体も現れました。シングルマザーや共働き夫婦からは子供を見てくれる人がいないと、悲鳴が上がり、政府への不満が高まりました。彼らは従来から内閣支持率の高い層です。
こうした感染防止策には限界があります。
日本で行っているPCR検査は、1日平均900件余りと、政府がキャパシティと言っていた3,600件よりはるかに少なくなっています。検査能力が韓国の20分の1というのは、医療先進国日本ではありえないことです。
ここにも誤魔化しがあり、これには検査を受けさせられない事情があったようです。それが東京オリンピックです。
オリンピック願望がネックに
すでにスポーツ競技やコンサートなど、不特定多数が集まるイベントには政府が自粛要請をし、実際にこれらの中止、延期などが次々と打ち出されています。プロ野球の開幕も危ぶまれています。
当然、この夏のオリンピックについても、IOC関係者も含めて、開催が難しいとの声が上がるようになりました。
その中で、安倍総理だけは何が何でも開催との姿勢です。
従って、いまここで日本でも感染者が爆発的に増えることは、オリンピック中止につながりかねず、何としても感染者数が増えない状況を作る必要がありました。
それがための学校休業指令であり、PCR検査の限定的な扱いでした。
識者のあいだからこうしたやり方に批判が上がり、政府もそうした声を無視できなくなりました。