<その2. 責めてはいけない>
人は責められていると感じたら、心を閉ざしてしまいがちです。責められたら、自分を守ろうとするのは、とても自然な行動のように思います。
責められたら責め返してしまうという反応は、そのためです。
責め立てられているように感じたり、実際に責め立てられたりして、気持ち的にも精神的にも追い込まれ、逃げ道が見つからない状況になると、逃避してしまう人もいるはずです。
<その3. 比べてはいけない>
「仕事と私、どっちが大切なの?」
「友達と私、どっちが大切なの?」
「趣味と私、どっちが大切なの?」
仕事は仕事だし、友達は友達だし、趣味は趣味だし…。
本来、比べる対象ではないものを引き合いに出して、相手の愛情を確かめようとする行為。上記のような質問をもしパートナーにしたら、よほど相手が大人ではない限り、喧嘩や離別の原因になり得ます。
自分が大切にされていないと感じるから、比べる対象ではないものと比べて、愛情を推し量ろうとしてしまうのかもしれません。しかし、かえって相手の心が遠ざかります。
また、「お隣の旦那さんは、奥さんの誕生日に海外旅行に連れて行ってくれたんだって、なのに、あなたは…」みたいに、他の人と比べるという言葉もNGです。
<その4. 嫌味を言ってはいけない>
相手に気がついて欲しいことがあっても、言い方を間違えると、嫌味として捉えられてしまうことがあります。
例えば、あなたが次のような状況にあるとします。
女性で、結婚をしている。共働きで、小学生3年生の男の子がひとり。家事は妻である自分がすべてしている。ここのところ、旦那さんは仕事の接待で飲む機会が多く、帰ってくるのは午前様…。
その日も酔っぱらって帰ってきた旦那様についイライラしてしまい、「あなたはいいわね、『仕事だ、仕事だ』って言って毎日飲み歩いて」と、言ってしまったとします。
こう言ってしまったご本人も、聞いた相手も、お互いに決していい気分はしないはずです。
この言葉を…
「いつも遅くまでお仕事お疲れ様。最近、帰りが遅いから睡眠時間も短くて、あなたの体が心配なの…できる時には、もう少し早く帰ってきて体を休めてくださいね」
とか。
「最近、一緒に夕食を食べれていなくて寂しいな…私の手料理をあなたに食べてほしいの。明日は早く帰ってこれる?」
そんな風に、苛立ちや怒りの奥にある寂しい気持ちや悲しい気持ち、不安な気持ちを素直に言葉にして伝えられたら、きっと良い関係を築けるはずです。