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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、香港情勢にらみも日本の緊急事態解除を好感

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25日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。香港情勢を背景に米中対立の先鋭化が懸念され、リスク回避的な円買いに振れやすい。ただ、日本の緊急事態宣言の全面解除で円高は抑制され、ドルを小幅に押し上げる可能性もあろう。

22日から開催中の中国全人代で、香港統治を強める「国家安全法」が審議入りした。同地域の一国二制度維持をめぐり米中関係が悪化しており、対立がさらに先鋭化すれば両国の貿易協議にも影響しかねず、リスク回避的な円買いに振れやすい地合いが続く。週明け25日はメモリアルデーに伴う米国市場の休場などで薄商いのなか、ドルをはじめ主要通貨に下押し圧力が強まった。ただ、日本の緊急事態宣言の解除への期待感を背景に日経平均株価が堅調地合いとなり、ドル・円は小幅に押し上げられる場面もあった。

この後の海外市場でも、香港情勢の行方が注視される。一方、日本政府は4月7日から実施していた緊急事態を全面的に解除する方針で、今晩にも正式決定する。それを受け、日本経済の早期正常化を期待した円売りが主要通貨を下支えする見通し。同時に、米中関係の悪化は安全通貨買いの要因でもあるため、ドル選好地合いも予想される。ドル・円には下押し圧力がかかる半面、押し上げ圧力も加わり107円後半で下げづらい値動きとなりそうだ。とはいえ、108円付近は利益確定売りが観測され、ドルの上昇は限定的とみる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・5月IFO企業景況感指数(予想:78.3、4月:74.3)
・休場:英国(スプリング・バンクホリデー)、米国(メモリアルデー)、インド(イスラム教断食明け祭)


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