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トランプが中国に覇権を譲る日〜WHO脱退、香港国家安全法対抗措置で袋小路へ=江守哲

いずれ今の米国株は壊れる

このように考えると、いずれ今の米国株は壊れるだろう。壊れなければなんでもあり、という話になる。輪転機を回して、その紙幣で株を買う。経済実態や企業業績は関係ない。そんな株価上昇が続くはずもないだろう。株価を上げることも重要だが、それ以上に重要なのは、米国経済の力を回復させることである。

しかし、これにも限界がある。米国民はすでに気力を失っている。また、安易な方に向かっている。製造業や物を作ることの重要性を忘れ、安価なものを輸入すればよいという発想が染みついている。そして、製造業から金融業に移行した。安易な選択だが、これが米国をいずれダメにするだろう。

すでにその動きは始まっている。そして、米国が中国に難癖をつければつけるほど、その弱点が浮き彫りになっていくだろう。ドルは依然として基軸通貨であり、当面もその地位を維持するだろうが、いずれはそうでなくなるだろう。

覇権国家としての地位を奪われれば、必然的にドルは基軸通貨ではなくなる。

中国がデジタル法定通貨の発行に向けて着々と準備を進めているが、ドルという基軸通貨に安住している米国はますます中国との距離が離れていくだろう。

現在はこのような覇権国家の移行期にあることを十分に理解し、中国批判だけを行っていると世の中の変化を完全に見誤ることを理解しておく必要がある。

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image by:image by:Evan El-Amin | plavevski / ShutterStock.com

本記事は『江守哲の「投資の哲人」〜ヘッジファンド投資戦略のすべて』2020年6月1日号の一部抜粋です。全文にご興味をお持ちの方は、バックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した米国市場金、原油各市場の詳細な分析もすぐ読めます。

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江守哲の「投資の哲人」〜ヘッジファンド投資戦略のすべて』(2020年6月1日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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株式・為替・コモディティなどの独自の市場分析を踏まえ、常識・定説とは異なる投資戦略の考え方を読者と共有したいと思います。グローバル投資家やヘッジファンドの投資戦略の構築プロセスなどについてもお話します。さらに商社出身でコモディティの現物取引にも従事していた経験や、幅広い人脈から、面白いネタや裏話もご披露します。またマーケット関連だけでなく、野球を中心にスポーツネタやマーケットと野球・スポーツの共通性などについても触れてみたいと思います。

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