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コロナバブル終焉は7月?給付金を株に突っ込んだ米国失業者たちが逃げ惑う=今市太郎

楽観過ぎる「コロナ起因景気は底をつけた」という見方

今回の新型コロナ起因の経済の壊滅的な下落は、実態経済にいきなり影響を与え、人・モノ・カネが即座に止まってしまいました。

そのことから、過去の金融バブル崩壊のように相場暴落以降に実態経済に影響を及ぼすというよりは、いきなり底に突っ込んでしまったので、ここからは回復・上昇する軌道以外は待っていないといった、これまた楽観的な見方が市場を跋扈(ばっこ)しはじめています。

しかし、こちらもかなり怪しい話。確かにいきなり実態経済に猛烈なインパクトを与えたことは事実ながら、米国では今年の2月まで「12年と8か月」というこの国が建国されてから最大の景気拡大を享受してきたわけですから、4か月かそこいらで景気が回復基調に戻ると期待するのは楽観的にもほどがある見立てと言わざるを得ません。

GDPなどのハードデータは遅行指標ですから、これから現実経済の悪化状況とその推移は詳らかになるものと思われます。

未曽有の失業者が出て雇用機会もさして回復できていない状況下で、先進国のGDPはほとんど7割前後を個人消費に依存しているという構造から考えれば、少なくとも消費領域でV字回復が示現する可能性はほとんどないのが実情です。

肝心要の新型コロナウイルスの感染問題は決して収束したわけではありませんし、ここから再発が顕在化すれば、経済はさらなる悪化の方向へ向かうのは間違いありません。

コロナ問題は何も解決していない

冒頭にも書いた通り何も悲観論を強く展開しようと思っているわけではありませんが、こうした楽観的な視点が市場に広範に広がった時に、とりかえしのつかないような相場の2番底、もしくはさらなる大底への暴落が起きるものです。

このメルマガの読者の方だけはそうしたリスクについてまだ備えを解くことなくトレードされることを強くお勧めしたい状況です。

ここから日経平均は再度上値を試すかのような動きを示現するのかも知れませんし、ドル円も108円台まで戻ることになるのかも知れませんが、相場状況の本質はそんなに改善していないということだけは意識していただきたいと思います。

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今市太郎の戦略的FX投資』(2020年6月15日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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