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NY株に対する強気アノマリーと1つの懸念=櫻井英明

兜町カタリスト』櫻井英明さんのアノマリーシリーズ、今回はNY株に対する強気アノマリーをご紹介します。

「兜町カタリスト」水曜後場(2016/4/6)

今年のS&P500指数は期待できる?

NY株に対する強気アノマリー。

S&P500指数で見てみると…。2月11日に昨年5月の過去最高値2130ポイント→1828ポイントまで下落。下落率は8.7%となったが、3月にはプラス圏を回復した。

第2次世界大戦以降、S&Pが第1四半期に5%以上下落して、その後3月までに下落分を完全に埋めたのは、過去9回今年で10回目になった。過去9回のS&P平均騰落は平均でプラス2.2%。このアノマリーの結果は、年末まで待たなければならない。

S&P500 週足(SBI証券提供)

S&P500 週足(SBI証券提供)

懸念される企業収益

S&P500の前第3四半期は、前年同期比0.8%減と6年ぶりの減益。前第4四半期は、2.9%減。エネルギー関連の減益(75%減益)を除けば、3%程度の増益だった。今期第1四半期は6.9%減、第2四半期は1.9%減益と、4半期連続の減益見通し。ただ第3四半期は5%増益、第4四半期は10.6%増益

これを背景に米株は強いとも言えるのだろう。円高進行で減益見通しの日本との差はここにある。期末の株価の鈍さの原因をGPIFのリバランスに求める声もある。それは「パッシブ売りのアクティブ買い」との指摘。これを巻き戻してくれても仕方がなかろう。

そのGPIFの2015年度運用報告は、7月29日にすると予定を変更。もともとは7月3日や10日の予定だったものを後ろ送り。その途中に参院選をはさんでの動きとなった。「過去最大の損失」なんて活字が出ないようにとの配慮だとしたら、情けない。「いろいろ報告するものがあるので遅れる」なんて理由は理由にもならない。

期初から出鼻をくじかれたのは、95年と一緒。期初の「21年ぶりの下げ幅」というのは、95年以来ということになる。その95年の日経平均は、7月の安値から12月には6000円以上の上昇となった。

前にも後にも気の長いアノマリー。

ガリガリ君値上げのCMを見て下さい」と市場関係者。※CMはリンク先ページ下の方に出ています。「こんな国の株価がひとり負けなんてあっちゃいけないとつくづく思うはずです」御意。

【関連】「2018年1月1日から世界金融危機が本格化する」著名コラムニスト予測の根拠

「兜町カタリスト」』(2016年4月6日号後場)より一部抜粋、再構成

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