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日本人は本当に生産性が低かった。私たちの年収が世界最速で下がるワケ=吉田繁治

筋違いだったアベノミクス

アベノミクスの7年は、わが国の低い生産性に着目し、生産性を上げる、規制緩和を含む誘導(構造改革)をすべきでした。

ところが、実際に行ったことは、国債を日銀が買って、円を増発して銀行の現金(マネタリーベース)は500兆円に増やし、円安にすることだったのです。

円安政策とは、国際基準(ドル)での預金の価値が下がった国民にとっては、貧困化政策になります。これを示すのが、最初のページで紹介した「米国を100としたときの、日本の産業の人的生産性(2012年)」です。

ともかく、日本の産業の生産性は、低すぎます。

世帯所得平均も552万円となり、94年比で110万円も下がったため、韓国にも追い抜かれる寸前になったのです(主婦の70%の共稼ぎを含む)。

日本の転落は世界一激しい

思い起こせば日本は、1980年代の後期は、世界一の所得と資産でした。現在のスイスのような位置でした。転落は、世界一激しくなっています……。
※参考:世帯平均所得は552万円…世帯あたりの平均所得をさぐる(2019年公開版)(不破雷蔵) – 個人 – Yahoo!ニュース(2019年7月28日公開)

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