海外に法人を作るという手も
また、シンガポールに法人を作ることはまだ比較的簡単にできます。資産運用専門の資産管理会社を作り、その会社で運用をするという方法です。資産管理会社の場合、個人と同じ条件でプライベートバンクの口座を解説することが可能です。
事業法人の場合、リスクがあるのである程度の規模が求められるのですが、資産管理会社は有利に運用をすることができます。また、配当を出した場合もシンガポールの場合は非課税です(日本居住の場合は日本で納税)。
相続税対策か、リタイアか。富裕層は目的に合わせて日本を出ていく
目的が相続税対策なのか、リタイアのためなのかによって移住するのに選ぶ地域が変わってきます。リタイアのためならば、タイ、マレーシア、フィリピン等のリタイアメントビザ等が入手も容易で、生活費も日本と同程度です。
ニュージーランドやヨーロッパの投資ビザの場合、ある程度の資金も必要になってきます。どちらかというと資産家の相続税対策として考えられるようです。
日本の銀行は「海外送金」に冷たい
最近、日本円を一気に米ドルに変えてETFや株式等を買いました。米ドルが105円前後になったタイミングでした。理由は、米ドルの方が投資対象が広いということです。
多くの海外ETFや株式などは米ドル建てになっている場合が多いです。そのため、日本で眠っていた円預金を米ドルに変えて、海外送金をして、現地のDBSという銀行の投資口座で取引をしました。
SMBC信託銀行プレスティアは「円から外貨 手数料無料キャンペーン」を年末まで行っています。海外送金手数料もオンラインからだと1回3,500円(優遇だと無料から2,000円)です。
※参考:https://www.smbctb.co.jp/service/fees/transferring.html
試しに100万円程度の米ドルを海外送金したのですが、中継銀行で10ドル引き落とされており、10ドル少ない状態でDBSのマルチマネー口座(USD)に1時間程度で着金しました。
4,500円程度の手数料ということです。プレスティアはオンラインだと300万円まで一気に送ることができるので、まとめると手数料は安くなります。また、来店や書面でだと無制限です。元シティバンクだったこともあって、海外送金をする顧客に慣れており、邦銀と比べると海外送金がしやすいです。
邦銀の場合、国内の自分の口座から海外の自分の口座への送金ですら電話がかかってきて、いろいろ質問をされることもあるようです。
中国ですら、500万円まで送金ができるにおかしなものです。