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ハンコ廃止では足りぬ効率化。日本復活には老害の駆逐が不可欠だ=高梨彰

ただハンコを無くしても無意味

さて、ハンコ廃止・省略に向けて、電子化・ネット決裁が進もうとしています。

件の銀行も脱ハンコ化が進んでいます。その礎を築いた細谷英二さん(りそな銀行会長)はやっぱり流石だったなと。会長なのに「ハンコなんて逆さに押してやったよ」と茶目っ気満載に語っていた姿が懐かしいです。

話を元に戻しまして。問題は、「ハンコの列」です。物理的なハンコが無くなっても、ネット決裁の列が解消されなければ、かかる時間は一緒です。むしろ、ネット上の操作に不慣れなオジサンが居れば、その分だけ時間は余計にかかってしまいます。

また、そもそもハンコに列ができる程、権限移譲が現場に降りていないことこそが問題です。権限を移すだけでなく、現場の責任感を組織として醸成することも不可欠です。

この過程が達成されて、初めてハンコ廃止・省略は効果が出ます。

すでにハンコ廃止関連株の物色が市場では進んでいます。ごもっともな動きです。

しかし、システムを導入する企業はどうでしょうか。いたずらにネット決裁を進めるだけでは、余計な時間をかけるオジサンを増やすだけです。

菅内閣がこうしたオジサン達を本当に駆逐するのか。興味はこの一点に集約されます。

今回のまとめ

・ハンコ廃止が話題
・ハンコの問題、物理的な押印の手間よりも大切なことがある
・決裁のネット化を進めるだけでは、かえって生産性を低くしてしまう

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2020年10月配信分
  • IMF見通し、インフレ率は株高を示唆(10/14)
  • ハンコ廃止に不可欠な「オヂサンの駆逐」(10/13)
  • トランプ劇場続く(10/12)
  • ハエに想う、民主圧勝アリかもね(10/9)
  • Fed、マイナス金利はしないけど(10/8)
  • 米議会選にもJumpの期待(10/7)
  • ポスト大統領選相場の前哨戦だった、ここ数日(10/6)
  • トランプ大統領感染を受けた、2つの流れ(10/5)
  • 東証の「再発防止」って、何を防止する気でしょうか(10/2)
  • 米大統領選討論、中身は無くとも「2 minutes」(10/1)

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image by:mapo_japan / Shutterstock.com
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高梨彰『しん・古今東西』』(2020年10月13日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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