fbpx

コロナ感染数「寒いと激増」GS調査で判明、数だけ見て再自粛なら経済崩壊

ウイルスの活動に沿って増減する日本の感染数

興味深いのは、このコロナウイルスの流行のグラフは、たとえば今年の日本での新型コロナウイルスの流行の推移と似ていることです。

日本では3月頃から感染事例が顕著になり、緊急事態宣言ということになりましたが、その後、5月から7月くらいまでは、感染者数も少なく、比較的に平穏な時期でした。

前項のグラフを見ますと、例年、「通常のコロナウイルスは、気温が17℃から27℃くらいの5月から7月くらいはほとんど感染事例がない」ことがわかり、今年の日本も、その「ウイルスの自然の性質」に従っていただけのようです。

緊急事態に伴う対策が功を奏した部分はほとんどないと思われます。

そして、日本では、8月になって「やや感染事例が増えた」というのも、上の気温との相関のグラフで示されています。気温が30℃を超えると、感染例がやや増えます。

このあたりから、仮に新型コロナウイルスが、この「通常のコロナウイルスの挙動と同じ」となった場合は、今後の12月から2月などの感染事例の増え方は、「現在の何倍」という規模になる可能性があるのかもしれません。

冬のピークがやってくる?感染者数での一喜一憂は無意味

最初のグラフでは、気温22℃〜27℃の状態での感染確認数は「100万人あたり、ほぼゼロ」でしたが、気温が7℃以下で200人、2℃以下で400人と示されています。

このようなところから見ますと、

・現在、すでにコロナ感染例が一定数ある
・冬期に気温が7℃以下になる地域・場所

においては、今後、場合によっては、先ほどのグラフで示されていた現在の数倍などの感染確認事例が出る可能性も高そうです。

ウイルスの自然の性質を無視して数だけに右往左往していると、いろいろと終わってしまいますよ。

今年の冬は例年より「寒い」

なお、今年はラニーニャ現象で、日本は気温の低い冬になる可能性があります。気象庁のラニーニャ発生確率を見ますと、12月いっぱいはほぼ確実で、2月くらいまで継続する可能性もかなり高いことがわかります。
※参考:ラニーニャ現象継続 冬は西日本の日本海側で雪が多い予想(エルニーニョ監視速報) – ウェザーニュース(2020年10月9日配信)

必ずしもそうなるわけではないでしょうが、一般的には、ラニーニャ現象が発生している時には、日本の場合、「寒くて雪が多い冬」になることが多く、ウェザーニュースによれば、この冬は特に、日本海側で大変雪が多くなると予測されていますが、全国的にも12月以降は気温がかなり低くなる可能性もあるかもしれません。

Next: 北半球はここから要注意。北海道の感染者数が多い原因もこれか

1 2 3
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー