毎日、何気なく見ているニュース。実はこのニュースから、さまざまなビジネスに関するヒントを得ることができます。今回は、福岡空港内を屋根のないオープントップバスで走行するというツアーから、ビジネスチャンスの見つけ方を考えます。( 俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編 俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編 )
※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編』2022年10月5日号の一部抜粋です。続編にご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
リストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。2012年独立。フランチャイズオーナーや投資家として活動。サラリーマン時代に副業で出版した『プロフェッショナルサラリーマン』でビジネス書作家デビュー。「仕事術」「お金」「コンディション」「副業」などテーマは多岐にわたり、異分野で10万部超えを3度達成。著者累計は49万部。これからは、サラリーマンでも副業やお金の知識向上が不可欠と実感し、啓蒙に尽力している。ビジネス誌やwebメディア掲載実績多数。『まぐまぐ大賞』を6年連続受賞。
“当たり前”の中に、次のビジネスチャンスが潜んでいる
毎日、何気なく見ているニュース。朝の準備の合間や、夜の食事時などに、TVをつけっぱなしにしている人も多いかと思いますが、実はこの“ニュース”から、さまざまなビジネスに関するヒントを得ることができます。
今回は、最近のニュース記事をベースに、最近気になったテーマについて、私なりの見解を述べてみたいと思います。副業をご検討の方にとって、何か得るところがあれば幸いです。
「臨場感」+「普段は入れない所」で成功した福岡空港バスツアー
まずご紹介したいのは、こちらの記事です。
※参考:「福岡空港ビューんとツアー」2022年10~11月の実施日を決定! – にしてつグループのプレスリリース(2022年9月7日配信)
福岡空港内を、屋根のないオープントップバスで走行する、というこのツアー。当ツアーの特徴は、普段は入れない空港の内側を見られるという点と、屋根がないバスで回ることによって、より臨場感のある空港体験ができるという点です。
このツアーの存在を知った時、私が思い出したのは、工場見学です。
サラリーマン時代に社内ベンチャーを立ち上げ、流通チェーン展開の経営をしていた頃、売り場の人たちを工場見学に連れていく機会がありました。
私にとっては、メーカー時代に生産管理をしていたこともあり、工場は見慣れた景色でしたが、販売サイドの人たちにとっては「興味はあるが普段は入れない」工場を見学できるとあって、とても喜ばれたものです。
人間にとって、「普段入れないところに入れる」というのは、高い付加価値を感じてもらえる可能性がある、ということなのです。
新型コロナウイルスの流行が、旅行業界を始め、ホテルや飲食業界など、多くの業界に大きな爪痕を残したのは、ご存じの通りです。その一方で、巣篭もり需要など、逆に活況を呈した業界もあります。
福岡空港ビューんとツアーも、コロナがプラスに働いたビジネスモデルの1つだと言えるのではないでしょうか。
打撃が大きかった観光業を少しでも盛り上げようと知恵を絞ったからこそ、生まれてきたツアーなのだと思います。
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