ついに現役復帰。ジョージ・ソロス氏が確信する中国経済崩壊のシナリオ=東条雅彦

平成バブル崩壊前後の日本と酷似している今の中国

今の中国はバブル崩壊前後の日本の状況にとても酷似しています。

日本の企業債務残高は1994年12月末に最大で149.2%に達しました(=水色の線)。バブルが崩壊してから、政府の債務残高が急速に増えていっています(=オレンジ色の線)。

経済活動の主体は、家計、企業、政府の3つです。

バブル崩壊後に政府の債務残高が急増しているのは、家計と企業の民間セクターを助けるためです。

中国のバブル崩壊と日本のバブル崩壊が似通っている点はさらにもう1つあります。それは「株価暴落」→「企業債務残高の増加」の経緯です。

日本のバブル崩壊と企業債務残高の膨張

(ステージ1)株価の暴落

1989年12月:日経平均株価が38,915円に到達した(過去最高値)。

<約1年後>

1990年12月:日経平均株価が23,849円まで落ち込んだ(約39%の下落)。

<約4年後>

(ステージ2)企業債務残高がピークを迎えた

1994年12月:企業債務残高が149.2%に到達し、その後、企業の倒産が多発した。

<約1~5年後>

(ステージ3)金融機関が倒産した

1995年8月:兵庫銀行が倒産する(銀行としては戦後初の経営破綻)。
1997年~1998年:北海道拓殖銀行(拓銀)、日本長期信用銀行(長銀)、日本債券信用銀行(日債銀)、山一證券、三洋証券など大手金融機関が倒産した。

中国のバブル崩壊と企業債務残高の膨張(+その後の予想シナリオ)

(ステージ1)株価の暴落

2015年6月 上海総合株価指数が5,166に到達した。

<約1年後>

2016年6月 上海総合株価指数が2,913まで落ち込んだ(約43%の下落)。

(ステージ2)企業債務残高がピークを迎えつつある?

現在、中国の企業債務残高は160%以上を突破していますが、ここがピークかどうかは不明です。

(ステージ3)金融機関が倒産する?

ステージ3まで中国が追い込まれるかどうかは現時点では不明です。しかし、企業の債務残高が膨張し続けており、止まる気配がないので、とてもハイリスクな状況になっていることは確かです。

ジョージ・ソロス氏は4月20日に「皆が予想する時期よりも後に転換点を迎える可能性がある」と発言しています。

日本のバブル崩壊のケースでは、株価の暴落から実体経済の崩壊まで4~5年ぐらいのタイムラグがありました。中国のケースでも、実体経済が崩壊するまで、4~5年の猶予がある可能性もあります。

Next: 中国はどこまで持ちこたえられるか?残された時間は

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