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戌年(いぬ年)の2018年はガンガンいこうぜ? 干支と相場のアノマリー=櫻井英明

今回は「干支と相場」のアノマリーを紹介する。2018年の戌年(いぬ年)は、「戌笑う」という格言の通り、戦後では1度しか年間で下落したことがない年だ。(『「兜町カタリスト」』櫻井英明)

2018年戌年(いぬ年)は値嵩株・ニューエコノミー相場の大佳境に?

「戌(いぬ)笑う」2018年の展望

大和証券のレポートは「干支と相場」。「戌年(いぬ年)は、亥年(いのしし年)選挙を前に大宰相を選び、株価は政策牽引で前年の高値抜け」というのが結論だ。

(1)

戌年(いぬ年)を含む申年(さる年)~亥年(いのしし年)は、それぞれ戦後では1度ずつしか日経平均が年間で下落したことがない。戌年(いぬ年)はその期間の中心。十二支別の平均パフォーマンスを累積すると、2020年、次の子年(ねずみ年)まで上昇するイメージとなる。

十二支の相場格言は「戌(いぬ)笑い」。申年(さる年)の2016年はブレグジット、トランプ氏当選。酉年(とり年)の2017年は北朝鮮のミサイルや核問題等で、「申酉(さるとり)騒ぐ」年。2018年の戌年(いぬ年)は、笑う年に変わることに期待。

その先、次は2021年だが、丑年(うし年)はひどい年が多い。1949年ドッジデフレ。1961年証券不況の天井。1973年過剰流動性相場の天井。1997年金融危機。リーマン・ショック後の大底の2009年などがそれにあたる。

翌年(2022年)となる寅年(とら年)の日経平均は、過去1度しか上昇したことがない

(2)

丑年(うし年)の1973年に大天井。9年後の戌年(いぬ年)の1982年に押し。その時点のニューエコノミーであるVTR相場は、大天井の11年後の子年(ねずみ年)1984年まで継続した。

また、同じく丑年(うし年)の1961年天井後の押しは、その前のバブル的な天井が複数あったためか、9年目ではなかった。押しの2年後までカラーTV相場だった。

戌年(いぬ年)の2018年は、亥年(いのしし年)の2007年BRICsバブルの11年後、申年(さる年)2016年の押しの2年後で、値嵩株・ニューエコノミー相場の大佳境となる可能性がある。

日経平均株価 月足(SBI証券提供)

日経平均株価 月足(SBI証券提供)

(3)

年足で見ると、戊(つちのえ、西暦末尾が8の年)は年足が陽線だと年初が安値、陰線だと年初が高値になることが多い。寄り切り線、寄り付き坊主と言われる足で、出現以降も方向感が続きやすいとされる。

また、戊(つちのえ)の後は値動きが継続しやすい。かつては前年の底入れから上昇中の年が多く、近年は年終盤の底入れまで下落が多い。

出来事としては、関門トンネル開通、成田空港開港、青函トンネル開通、瀬戸大橋開通、東京スカイツリー着工と、大規模なインフラの完成・着工が多い。2018年はオフィスビル等に注目である。

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「兜町カタリスト」』(2017年12月14日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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