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お正月太りの意外な正体。糖尿病予備軍を襲う「健康格差」とは?=上野啓樹

正月太りのほとんどは、脂肪がつくというより「むくみ」が原因です。普段から「むくみ」がひどい人は、実は痛風・糖尿病の予備軍かもしれません。(『オナラが出ないカラダになる~健康を文化に!上野啓樹の本には書けないダイエットの真実~』上野啓樹)

※本記事は有料メルマガ『オナラが出ないカラダになる~健康を文化に!上野啓樹の本には書けないダイエットの真実~』2018年1月15日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:上野啓樹
ダイエットアカデミー代表。公務員時代に生活習慣の乱れから激太り。すぐに息がきれるデブ人生に終りを告げるべく、健康的なダイエット法を求め試行錯誤の末、健康になるダイエットプログラムを確立。公務員を辞め、健康になって人生を変えるダイエットプログラムを世に広めるため2008年に独立。2013年から「ダイエットアカデミー」を福岡、東京、大阪で開校。著書累計13万部を超えるベストセラー作家でもあり、代表作に『40歳からはカラダで差がつく!エリートの最強コンディショニング』など。

危機感のなさに警鐘!正月太りを甘く見ると重大な病を見過ごす?

笑いごとではない「身体のむくみ」

先日、経営者仲間たちとゴルフをして、夜は食事やお酒を飲み、語り合いながら1泊2日を過ごしました。その時の出来事です。

朝、起きた時に、一人の経営者が、笑いながら「今日もすごくむくんでいる」と言って、手の甲を見せてくれたんです。見ると、パンパンに張っていて、まるでマムシに噛まれたかのように腫れていましたし、肌も乾燥していました。足の甲も見せてもらいましたが、やはり同じようにむくんでいました。

彼は33歳。僕より10歳くらい年下です。太ってはおらず、むしろ痩せ形で身長180cm、体重70kg。むくみは、年齢が上がるほどやはり出やすくなりますが、同じようにゴルフをして、同じようにご飯を食べて、同じようにお酒を飲みました。まあ、彼の方が少し多く飲んだかもしれないけれど、それを差し引いても、僕はむくんでいないのに、彼はひどくむくんでいるのです。

彼はなぜそんなにむくんでいたのか?

彼は冗談っぽく自分のむくみを笑っていたけど、実は笑いごとではありません。それをわかりやすく教えてくれるのが、正月太りです。

正月太りの原因は「むくみ」?

正月太りのほとんどは、脂肪がつくというより、むくみが原因です。なぜなら、普段より動かないし、お正月料理は塩分が多く、お酒の量も増えるからです。

もちろん、食べる量も増えますが、それ以上に問題なのは、おせち料理などお正月に食べる料理は腐らないように塩分が多く、塩分過多が原因でむくんでしまって、むくんだ分の体重が増えているのが正月太りの正体です。

正月太りの体重増加は、2〜3kgくらいが平均だと思いますが、むくみの成分である水分が、本来は尿や便もしくは汗で出ていくはずなのに、出ていってないという状態です。

つまり、彼は毎日、お正月の過ごし方に近い食生活を送っていることが十分に予想されます。同じような環境で1泊2日を過ごして、僕はむくまず、若い彼がむくんだのは、普段の過ごし方の差が出ているのです。

僕もお酒を飲んで、むくむことはあります。でも、それは一時的なもので、彼みたいにパンパンになるようなむくみ方はしません。

痛風の人がよく「親指が痛い」と言いますが、彼はその一歩手前。痛風はむくみが取れなくなった状態ですから。

あんなふうに風船のようにパンパンにふくらんでしまうと、そのうち、痛みもでてきます。

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