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油断できないドル円、下値メドは105円~各通貨ペンタゴンチャート分析=川口一晃

米ドル/円は下落トレンドの上昇局面。下値メドとしては105円前後を考えたい。上昇トレンドに転換する価格のポイントは、赤丸水準の110円50銭を終値で超えることだ――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年3月11日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析

米ドル/円(USD/JPY)下げ止まったのか

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先週のレポートでは、ADラインに注目した。下値支持線になっていたADラインを割り込んできたことから、そのままADラインから下放れてしまうのか、それともADラインを超えて下げ止まることができるのか否かがポイントになったからだ。実際には、ADラインに絡んだ動きを見せていたのだが、先週末にADラインを上放れてきた。次の注目日は3月23日前後である。

A点水準:約106円
B点水準:約108円75銭

今週のポイントは、下げ止まることができたのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>

ADラインに注目したい。下げ止まることが出来たのであれば、ADラインを維持することが必要となる。そうなれば、次のペンタゴンもCDラインを超えて真横に描き足されることになるからだ。

(川口の捉え方…取扱いに注意)円高の動きも収まりつつある。トランプ大統領の追加関税騒動に北朝鮮問題の進展など、マーケットに影響を与えた外部要因が多くある中でも、落ち着いた動きになってきた。多くの通貨が買いポジションに転換してきたが、もちろん、油断をしてはいけない。転換価格も頭に留めておいてほしい。

<トレンドのポイント(長期)>

下落トレンドの上昇局面である。下値のメドとしては105円前後を考えたい。上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の110円50銭を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>

現在は、買いポジションに転換した。売りポジションへの変更は、106円05銭を終値で割り込むことである。

<現在のシナリオ>

底堅い動きになる可能性がある。下値支持線ADラインが控えている。また、C点が位置する時間帯より上昇に転じている。そして、ややダブルボトムに似た形で反発に転じているからである。

<第2シナリオ>

再び軟調な展開になる可能性も残っている。上値抵抗線BDラインが存在している。また、BDラインを超えてもCDラインが控えているからである。

ユーロ/米ドル(EUR/USD)踏み止まれるか

180313Pentagon_eurusd

先週のレポートでは、CEラインに注目した。堅調な展開が鮮明になるのであれば、上値抵抗線であるCEラインを超えていくことが求められたからだ。実際には、週初にCEラインを超える場面もあったのだが、週末にかけてCEラインを割り込んできた。次の注目日は3月14日前後である。

A点水準:約1.235ドル

今週のポイントは、現水準で踏み止まることができるのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>

CEラインに注目したい。堅調な展開が鮮明になるのであれば、CEラインを超えていくことが求められるからだ。逆に、このままCEラインの下方を推移していると、上値が重たくなっていく可能性も出てくる。

<トレンドのポイント(長期)>

上昇トレンドの上昇局面である。上値のメドとしては1.26ドル前後を考えたい。下落トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の1.216ドルを終値で割り込むことだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>

現在は、買いポジション。 売りポジションへの変更は、1.227ドルを終値で割り込むことである。

<現在のシナリオ>

下げ止まりから堅調な展開が鮮明になっていく可能性はある。週明けにペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるD点を通過する。したがって、流れが変わる可能性がある。しかも、先週末に同事線に近いローソク足が出現しているからである。

<第2シナリオ>

上値の重たい展開に戻る可能性も残っている。CEラインが上値抵抗線になっている。また、トリプルトップに似たパターンを形成しているからである。

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