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放射能汚染と糖尿病の激増~相次ぐ「突然死」の裏で何が起こっているか

「ストレスが糖尿病発症の主原因となる」という説は信用できない

さて、福島の児童に異常な確率で糖尿病が発症していることは事実です。これが、放射能に起因する病気ではないと、必死に打ち消すだけの根拠はまったくありません。

こうした“火消し機関”でさえも、

「避難によって子どもたちの生活環境が一変し、その結果2型糖尿病の危険因子を抱えてしまうことは充分にあり得ます。そのような状況の中、極端なケースとして小学生以下でもHbA1cの値が高くなったのかもしれません」

と前置きしながらも、

「放射線被ばくによって膵臓の機能が低下することはありますが、致死量をはるかに超える線量を膵臓が集中的に受けない限りそのような事態にはならないため、今回のケースはそれには該当しません」

と結んでいます。

まず、仮設住宅に移り住んで生活環境が劇的に変化したことが発端となって、ある子供は心因性ストレス障害で、ある子供は運動不足によって2型糖尿病になったと結論付けることができる医学的な根拠はどこにもありません。

私が直接、何度も会話した実績のある糖尿病の専門医たちは、「ストレスが血糖値を上げる一因として作用することは否定はしないが、その影響はごくわずかである」と言っています。また、私自身、過度なストレスをかけて仕事をしましたが、血糖値に変化はありませんでした。

こうしたことから、ストレスが糖尿病発症の主原因となる、という説は、とうてい信じられるものではありません。つまり、「嘘」であると断定して間違いではありません。

それより、放射能が病気の原因だとする説を、ことごとく否定する(「いわゆる」)専門家みずからが、「放射線被ばくによって膵臓の機能が低下することはあるし、致死量をはるかに超える線量を膵臓が集中的に受ければ糖尿病になる」と言明していることのほうが重要なのです。

放射線被曝は、外部からの照射による被曝であろうと、食べ物や自らの内部被曝によるものであろうと、膵臓の機能を弱らせてしまう、ということは少なくとも確かめられている、ということです。

この“火消し機関”は、「致死量をはるかに超える線量を膵臓が集中的に受ければ糖尿病になる」と言っていますが、「致死量をはるかに超える線量」などを浴びてしまえば、糖尿病を発症する以前に死んでしまうので、まったくナンセンスな話です。

「格納容器は壊れないし、プルトニウムは飲んでも大丈夫」と公の場で広言して会場に来ていた人々を騙した東大の教授(※リンク先はYouTube動画)がいましたが、これはネズミ、イヌのような寿命が2年から10年の動物で行われている動物実験の結果から言ったのであって、平均寿命が80年の人間の場合であれば重大な結果引き起こします。これと同じことです。

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