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放射能汚染と糖尿病の激増~相次ぐ「突然死」の裏で何が起こっているか

福島第一原発からはストロンチウム90が海洋に放出され続けている

ここに、Shing02氏のWebサイト『僕と核』用に行われたスターングラス博士の単独インタビューの翻訳があります。この中で、博士はこのように言っています。

……ついでに、もう一つ重大な話をしよう。

ストロンチウム90からできるのが、イットリウム90だ。これは骨じゃなくて、膵臓に集中する。

膵臓というのは、糖尿をおさえるホルモンであるインスリンを分泌しているから、ここに異常が出ると糖尿病になる。

世界中で、糖尿病が急増しているのは知ってるね。

日本は、すでに人口の割合から言えば、アメリカの(糖尿病になっている人の)2倍もいる。そのアメリカだって、イギリスより発症率が高いのだ。

日本では、戦後から現在にかけて、膵臓がんが12倍にもふくれあがっている

50年代の終わりにドイツの動物実験で発見されたのが、ストロンチウム90が電子を放出してイットリウム90になると、骨から肺、心臓、生殖器などに移動するのだが、膵臓に最も高い集中見られたということだ。

膵臓からインスリンがうまく生産されないようになると、血糖値が上がって糖尿病になってしまうのだ

今までは放射能が糖尿病と繋がっているなんてまったく認知されていないのだ

これで分かっただろう、国際放射線防護委員会(ICRP)は、当初、放射能の影響として、特定のがんと奇形児くらいしか認めなかった。

未熟児、乳児の死亡や、肺、心臓、膵臓、これらの部位への影響はすべて無視されてきたのだ。

(※彼の本の邦訳版『人間と環境への低レベル放射能の脅威─福島原発放射能汚染を考えるために』が出ています)

スターングラス博士の説を、獨協医科大学の放射線医学の専門医である名取春彦氏が放射線医療に携わる医師たちに向けて書いた『放射線はなぜわかりにくいのか』の解説を借りて、さらに詳しく説明すると、こういうことになります。

ストロンチウム90は、ベータ崩壊後、イットリウム90になって、再びベータ崩壊を繰り返すので二度にわたって細胞を破壊するという「セカンド・イベント理論」があります。

イットリウム90の半減期はわずか64時間ですから、その分、単位時間当たり放出されるエネルギーが大きいことになるので、破壊力がある、という理論です。

このため一般にストロンチウム90の分析では、対象試料を溶液化した後、イオン交換分離や沈殿分離などの方法を用いてストロンチウムだけを分離し、更にストロンチウム90の子孫核種であるイットリウム90の生成を2週間程度待ってから放射線計測が行われています。

ストロンチウム90のβ線を計測するとき、イットリウム90の生成を2週間程度待ってから測る、という意味は、ストロンチウム90はβ崩壊してイットリウム90になった後、再びイットリウム90がβ崩壊してβ線(高速電子)を出すからです。

この二度にわたるβ崩壊はストロンチウム90が消えるまで同時に起こっています。

つまり、イットリウム90の半減期は、とても短いものの、食べ物から取り込まれたストロンチウム90がβ崩壊するたびに、すかさず膵臓に取り込まれてしまう、というのです。

ストロンチウム90は、主に骨に取り込まれてカルシウムに置き換えてしまいます。このため、ストロンチウム90の恐ろしさを想像する時、真っ先に白血病が頭に浮かんできます。

しかし、スターングラス博士は、骨に取り込まれたストロンチウム90がβ崩壊を繰り返してイットリウム90になると、骨から肺、心臓、生殖器などに移動し、膵臓に最も高い集中が見られる、というのです。これが、膵臓がんや糖尿病の増加につながっている本当の原因であると博士は言っているのです。

ストロンチウム90の物理学的半減期は約29年で、セシウム137とほぼ同じです。

しかし、骨に取り込まれてしまった場合のストロンチウム90の生物学的半減期は50年です。なんとセシウム137の100日と比べると182倍も長いのです。50年かかっても、半分しか体外に出て行かないのです。

しかも、その50年間の間、まったく放射能に汚染されていない肉、魚を食べ続けることのできる人はいないでしょうから、ストロンチウム90は微量ながらも骨に蓄積される一方です。それが、常にβ崩壊してイットリウム90になって、膵臓に集中するというわけです。

このことによって、年中、膵臓のランゲルハンス島という場所にあるβ細胞をイットリウム90が攻撃していることになるのです。

膵臓のβ細胞は、血糖値をコントロールするインスリンを分泌するので、この細胞が内部被曝によって破壊されてしまうと、糖尿病になり、最終的には、インスリンが分泌されなくなってしまうことも考えられます。そうなると、人工透析の生活が続くようになってしまいます。

さらに悪いことには、2年ほど前から、太平洋側で獲れた魚の中には、ストロンチウム90とセシウム137の比率が逆転してしまった魚が見られるようになってきました。これは、海の食物連鎖を通して、ストロンチウム90が魚に生体濃縮されていることを示しているのです。

そして、今日も、福島第一原発の敷地からは、ストロンチウム90が海洋に放出されており、それがいつ止まるのか誰にも分からないのです――


カレイドスコープのメルマガ』11月24日号では、この続きとして以下の内容を紹介しています。

チェルノブイリ事故後、6年経ってベラルーシでは糖尿病が劇的に増加した

突然死は、突然、起こらない

アフリカや東南アジアの展途上国でさえ糖尿病が増えている

では、私たちは、どうすればいいのか?

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「カレイドスコープ」のメルマガ』(2015年11月19,24日号)より一部抜粋、再構成

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