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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米FOMCを見極め株安ならドル買い継続

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26日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。今日と明日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)でハト派寄りのトーンが見込まれ、ドルは買いづらい見通し。ただ、米株安ならドルにリスクオフの買いが継続しそうだ。

ラガルド欧州中銀(ECB)総裁は前日の講演で、域内経済に関し2021年の回復に期待感を示したことでユーロ売りを弱めた。一方、本日アジア取引時間帯に、イタリアの政局流動化のリスクが再燃。コンテ首相は辞任の意向を伝え新たな連立政権の発足を目指すものの、解散・総選挙は回避できないとの警戒感が広がりつつある。ユーロは調整の買戻しに振れ、ドルを押し下げた。ただ、欧米株安観測を背景にリスク回避的な円買いも見込まれクロス円は不安定に。そうしたなか、ドル・円は103円後半で方向感の乏しい値動きとなった。

この後の海外市場では、FOMCでの政策決定をにらみ積極的な売り買いは手控えられそうだ。足元で連邦準備制度理事会(FRB)内にはタカ派的な見解もあるが、全般的に新型コロナウイルスまん延で先行きの回復には慎重だ。そのため、資産買入れ規模の拡大などに思惑が広がりやすく、ドルに下押し圧力が見込まれる。ただ、短期的に欧州の政治情勢が意識されやすく、ユーロ売り優勢ならクロス円を主導する半面、ドル・円はドル買いがサポートしよう。軟調の欧米株式先物から株安も予想され、リスクオフのドル買いに振れやすい地合いとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・23:00 米・11月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+8.65%、10月:+7.95%)
・23:00 米・11月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.8%、10月:+1.5%)
・24:00 米・1月消費者信頼感指数(予想:89.0、12月:88.6)
・24:00 米・1月リッチモンド連銀製造業指数(予想:17、12月:19)
・03:00 米財務省・5年債入札
・米連邦公開市場委員会(FOMC、27日まで)




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