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ハイテク主導ながらもバリュー株への物色も意識されやすい

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 2日の日本株市場は堅調な展開が見込まれる。1日の米国市場ではNYダウが171ドル高、ナスダックは233ポイント高となり、S&P500は初めて4000台に乗せて最高値を更新した。バイデン大統領が発表した大型インフラ計画が景気をさらに押し上げるとの期待のほか、3月ISM製造業景況指数が1983年来で最高を記録する良好な結果を好感。シカゴ日経225先物清算値は大阪比275円高の29675円。円相場は1ドル110円50銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行の展開となろう。米国では長期金利の低下を受けてハイテク株が買われており、SOX指数は続伸。グロース株主導ではあるものの、S&P500の最高値更新でバリュー株への物色もみられており、米財政出動を受けた世界的な景気回復への期待感が幅広い銘柄への物色に向かわせそうである。海外市場は2日がグッドフライデー(聖金曜日)の祝日により休場となるため、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるだろう。しかし、押し目買い意欲は強いと考えられ、短期筋のショートカバーを誘う動きも意識されやすい。VIX指数は17台に低下しており、リスク選好の動きは継続。

 日経平均は75日線を支持線としたリバウンドから足元では25日線での攻防を見せている。前日の上昇で29500円を回復し、目先的な達成感は意識されやすいものの、ギャプスタートで29500円を上放れてくる可能性が高く、25日線を明確に突破してくることが見込まれる。5日、25日線との短期ゴールデンクロス示現によりテクニカルシグナルも好転しており、センチメントは大きく改善してきそうだ。

 物色の流れとしては米国同様、ハイテク主導ながらもバリュー株への物色も意識されやすい。朝方は指数インパクトの大きい値がさ株がインデックス買いを受けて強含む格好となろうが、その後はバリュー株への物色も広がりをみせてきそうだ。また、もち合いが続いていたナスダックは25日線を上放れてきており、連動性の観点からマザーズなど中小型株の物色も活発になろう。マザーズ指数は前日の上昇で75日線を突破してきており、直近戻り高値を射程に入れている。指数寄与度の大きい時価総額上位銘柄へ短期の値幅取り狙いの資金が集中しやすいと見られる。
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