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菅首相の初訪米は「決断せず笑顔ふりまき帰国する」が正解。米中対立激化で中立国家化に日本の活路=江守哲

最重要ポイントは「台湾」

さて、米中対立に話を戻すと、やはり重要なポイントは台湾のようである。

時事通信者によると、台湾国防部(国防省)は7日、戦闘機12機を含む中国の航空機15機が台湾の防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表。このうち対潜哨戒機1機が台湾とフィリピンの間に位置するバシー海峡上空を南方に向けて飛行した。台湾空軍は軍機を派遣し、中国に対し警告した。

中国が台湾周辺で軍事活動を活発化させる中、米海軍はミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン」が7日に「恒例」の台湾海峡通過を行ったと表明。中国は同駆逐艦の動きを追跡しているとし、米国は「台湾海峡の平和と安定を危険にさらしている」として避難した。

このように、中台の緊張が高まる中、台湾のジョセフ・ウー外交部長(外相)は、「中国による台湾侵攻の危機が高まっていると米国はみている」と発言している。そのうえで、「そうした事態になれば台湾は最後まで戦う」としている。かなり物騒な話になっている。

米国務省のプライス報道官は、台湾周辺における中国の軍事行動に懸念を示し、米国の台湾に対するコミットメントは揺るぎないとしている。

台湾自身の立場は明確だが、中国がそれを許さない。米国の対中政策も明確である。さて、このような中途半端な状況がいつまで続くのだろうか。

われわれ日本人には理解できない舞台背景があるのだろうが、この問題は世界の一大事に発展する可能性を秘めている。

日本もまもなく選択を迫られる

日本は他人事と考えていると、大変なことになるだろう。

米中が絡んでいるのである。まさに当事者である。どちらにつくのか、あるいは仲裁役になるのか。そろそろ立場を明確にする準備をしないと、間に合わなくなるだろう。

もっとも、菅首相がそのようなことを考えているようには見えないことが、最大のリスクかもしれない。

この問題は、日本が米国との関係を再構築し、アジアのみならず世界における中立国になる最大のチャンスであろう。資源もなく、軍事力もない国が米国の傘に入ってやっていけるのか。米国は以前のような不沈空母ではなくなりつつある。一方の中国は、順調に経済力と軍事力を付けてきている。

日本は無駄な抵抗はせず、中立的な立場を模索すべきである。もともと白黒をはっきりさせることができない国民性である。すべての国に良い顔をして、相手の立場を立てるのが向いている。

最終的な判断を下すのが政府であるとすれば、今の政権では心もとない。

「2021年以降は東洋の時代」と言い続けてきたが、早速、大きな山場が到来しているようである。政府による迅速かつ正しい判断を期待したいところである。

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image by:首相官邸ホームページ, Nuno21 | Gil Corzo / Shutterstock.com
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江守哲の「ニュースの哲人」~日本で報道されない本当の国際情勢と次のシナリオ』(2021年4月9日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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